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プロバイダ乗り換えには違約金がかかる?
昨今光回線の普及で、多くの人が光回線を利用していますが、新しく利用する人も契約先を変える人も関係する確率が高いのが「プロバイダの違約金(解約金)」です。
「違約金」とは、指定の「契約更新月」以外で解約したり、「最低利用期間」以前に解約するとかかるお金のことです。大抵の場合2年契約でプロバイダは契約されており、2年経過すると「契約更新月」が1か月来ます。その間に「解約」をすれば「違約金」はかからないし、何もしなければ自動的に契約更新されます。また、そうではなく、「2年間使えばそれ以降はいつ解約しても違約金はかからない」タイプのプロバイダも存在します。
タイプ | 違約金がかからない場合 | 違約金がかかる場合 |
A | 2年目の契約更新月に解約 | 契約更新月以外で解約 |
B | 2年経った後解約 | 2年経つ前に解約 |
基礎知識
プロバイダの乗り換えに関して必須の知識が「自社転用」と「他社転用」です!
ただ、その前に「転用」とはそもそもなんなのか、を知らなければならないので、「新規」と「転用」の2つについて触れておきましょう。
「新規」と「転用」とは?-フレッツ光だけの話!
新規と転用については、ここではプロバイダではなく「光回線」の話になります。
たとえば今までインターネット回線をひいていなかった人が初めて工事して回線契約する場合は「新規」になります。また、今まで「フレッツ光」の人が「auひかり」や「NURO光」といった別の光回線に契約すると、「乗り換え」になりますが、基本的には新規に属します。
それに対して「転用」というのは、「フレッツ光」の工事をして契約していた人が「光コラボ」に契約変更する場合を言います。というのも光コラボは光回線は「フレッツ光」と全く同じものを使っており、むしろ「フレッツ光に代わって自社の特典をつけて販売・契約しているのが光コラボ」と言うべきだからです。
光コラボとは?-フレッツ光+プロバイダ
光コラボというのは従来フレッツ光が単独で光回線契約のプランを打っていたときのデメリットをいくつか解決したものとなっています。
インターネットを使用するためには「光回線」によって線をひいてもらい、そこで光ファイバーを通して通信するだけでなく、「全世界のインターネット」に接続する役割をもつ「プロバイダ」とも契約しなければ行けません。そのため、フレッツ光の場合「フレッツ光+プロバイダ」の2つの契約が必要で有り、月額料金もそれぞれかかるわけです。
これに対して光コラボはプロバイダ会社もしくは携帯会社などが主体となり、プロバイダと光回線の契約がセットになったものとなっています。そのため面倒な契約が単純化され、料金も比較的安くなっています。
自社転用と他社転用
さて、ここまで理解してやっと登場するのが「自社転用」と「他社転用」です。とりあえずどちらも転用なので「フレッツ光から光コラボに契約変更する場合」を指しています。
ただ、その場合、「フレッツ光のときに契約していたプロバイダ」も同じプロバイダになるとは限りません。たとえば「フレッツ光+ビッグローブ」で契約していたとして、OCN光に転用した場合、プロバイダはビッグローブからOCNに変わることになります。逆に「ビッグローブ光」に契約変更した場合はプロバイダはビッグローブのままでフレッツ光もそのままです。このようにプロバイダが変わらないまま転用する場合は「自社転用」で、別のプロバイダから転用する場合は「他社転用」となります。自社とか他社とかあるようにこれは「転用先のプロバイダ側」からの目線で話されています。
おススメ3回線
一通り乗り換えに必要な知識を得たうえで、ここからはおススメの回線を三つ紹介しましょう!基本的に「他社転用」であった場合のおすすめです!自社転用をしたいなら、そのまま今使っているプロバイダの光コラボに移ればよいのでおすすめとかはできないからです。
ビッグローブ光
光回線 | フレッツ光 |
プロバイダ | ビッグローブ |
転用割引 | 戸建て-200円 マンション-400円 |
キャッシュバック(転用) | 10,000円 |
スマホ割引(auスマートバリュー/auセット割) | -\2000 |
引越し先での工事費 | 無料 |
月額料金(戸建て) | \4980→4680 |
月額料金(マンション) | \3980→3480 |
現在フレッツ光+ビッグローブ以外のプロバイダを使っていて、「ビッグローブ光」に契約変更する場合は以上のような概要になります。ビッグローブ光は新規でも工事費無料で特典が多いのですが、転用でもキャンペーンは充実しています。
ビッグローブはキャンペーン満載!
まず、「転用割引」ですが、これは「新規」でこれまでフレッツ光の光回線を使っていなかった人が契約する場合にはつかない、転用する人特別の割引です。
※代理店によってはつかない場合もあります。
次にキャッシュバックです。さすがに新規の値段よりも劣りますが、十分な値段を持っています。条件も無く、比較的簡単にもらえるので必見です。
auスマートバリューとは、ネット+光電話で契約している場合に受けられるauスマホ・ケータイ・タブレットとのセット割のことです。ただ、最大月2000円割引で、1世帯最大10人割引可能です。
auセット割はこれに対しネットだけ契約していても申し込めますが、最大1200円割引で、1世帯1契約までなので、auスマートバリューには劣ります。
また、引っ越しをしてまた工事をすることになっても、その際の工事費はビッグローブ光が受け持ってくれるので払う必要はないです。
ソフトバンク光
光回線 | フレッツ光 |
プロバイダ | Yahoo!BB |
キャッシュバック(転用) | 15,000円 |
おうち割(ソフトバンクスマホ・ケータイ割引) | -\2000 |
解約金補助 | 有り ~\100000 |
月額料金(戸建て) | \5200 |
月額料金(マンション | \3800 |
「あれ?ソフトバンクは携帯会社だよね?プロバイダーはどうなるの?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ソフトバンク光のプロバイダーは自由に選べるわけではなくYahoo!BBというYahoo系のプロバイダーになります。
ソフトバンク光は解約金補助がすごい!
まず、「おうち割」というのはauスマートバリューのソフトバンク版と考えてよいでしょう。ソフトバンクのスマホ・ケータイなどを使っていれば最大-2000円×10契約、1世帯で割引になるということです。
なんといっても注目なのは「解約金補助」は有り、上限が10万円となっています。さすがに10万円に達する人は少ないと思うので、「実質全額無料にしてくれる」と考えてよいでしょう。たとえば「フレッツ光+他のプロバイダ」で2年間経っていないので「違約金9000円かかる」といった場合でもソフトバンクの方で払ってくれます。また、NURO光といったフレッツ光とは違った光回線から乗り換えする場合も「光回線の違約金」も払ってくれます。
auひかり
光回線 | auひかり (フレッツ光ではありません) |
プロバイダ | @nifty, @Tcom, AsahiNet, au one net, ビッグローブ, DTI, ソネット |
工事費無料 | 有り(ネット+電話の場合) |
キャッシュバック | 52,000円 |
スマホ割引(auスマートバリュー) | -\2000 |
月額料金(戸建て) | \5100 |
月額料金(マンション) | \3800 |
auひかりはフレッツ光とは違う光回線なのでもはや「転用」ではなく「乗り換え」になります。また、プロバイダはソフトバンク光とは違っていくつか提携プロバイダがあります。それでもどの提携プロバイダを利用しても、月額料金は変わりません。
auひかりはキャッシュバックが充実!
まず目につくのは法外なキャッシュバックの量です!40000円台に乗っている光回線の事業者はなかなか珍しいです。これでプロバイダの違約金を打ち消すことが出来ます。
もちろんauの光回線なので、ビッグローブ光と同じくauスマートバリューを使うことができます。
また、フレッツ光から乗り換える場合は違う光回線となりますので、「工事」が必要になります。しかし、これは「ネット+電話」を申し込んでいれば無料になります。そもそもauスマートバリューも電話の契約が必須なので、電話も申し込んでお得に利用することが出来るでしょう。電話と言っても毎月500円で利用できるので、割引を差し引けばさほど高くつくわけではありません。
さらにソフトバンク光と同様「auひかりスタートサポート」という解約金補助があり、最大30000円までauが解約金、違約金を負担してくれます!
まとめ
いかがでしたでしょうか。フレッツ光から光コラボにいざ「転用」しようとしても、実は違約金の壁があったりします。しかし、それはソフトバンク光の「解約金補助」
やビッグローブ光・au光「キャッシュバック」のサービスで打ち消すことができます。
今よりももっといい光回線を目指して転用・乗り換えをするのも選択肢の一つです!