
ネットを利用するにあたって、「固定回線とWiFiルーターどっちにしよう?」と思ったことはありませんか?
今の固定回線と言えば光回線が主流ですが、どこでもPCやゲームでインターネットが接続できるモバイルルーターも魅力的ですよね。
利便性で言えばモバイルルーターに軍配が上がりそうですが、固定回線だってもちろん利点はあります。
今回は料金や速度など、いま大きく宣伝されているWiMAXを光回線のauひかりと比較して解説したいと思うので、参考にしてみてください。
目次
WiMAXとauひかりを比較
※画像:WiMAX公式・au公式
それでは料金や速度など、各要素を比較したいと思います。
チェックが進むに連れて、それぞれの特徴が徐々に浮き彫りになってきますので、どちらを利用するかおおよその目星がつくでしょう。
月額料金を比較
― | フレッツ光 | auひかり | WiMAX |
ホームタイプ | 6,100円 | 5,100円 | 4,380円 最大3ヶ月間:3,696円 ※ツープラスギガ放題(2年) |
マンションタイプ | 4,150円 | 3,800円 |
補足 |
光回線は一定の使用通信量の限度を超えてしまうと、速度制限がかかる、という仕様にはなっていませんので、WiMAXも最大限の通信量が設けられているプランで比較しました。 こちらは3日間で10GB以上使用すると、混雑回避として速度制限がかかるプランになっています。 またauひかりは、マンションタイプの導入が少ないので、集合住宅でもホームタイプを契約する例が多くなります。 |
戸建と比較するとWiMAXの方が安いですね。
ただ、戸建に住まわれる場合、大体はご家族と同居されている方が多いと思うので、ご家族でインターネットを利用されるなら当然光回線が良いでしょうし、一人使用が基本のWiMAXと比較するものではないかもしれませんが。
また、auひかりの月額料金は、3年目まで1年毎に100円ずつ安くなる仕様になっています。
上下最大速度を比較
フレッツ光 | auひかり | WiMAX | |
ホームタイプ | 上下最大:1Gbps | 上下最大: ・1Gbps ・5Gbps ・10Gbps | 【Speed Wi-Fi NEXT WX04】 下り最大:440Mbps 上り最大:50Mbps 【Speed Wi-Fi NEXT W05 】 下り最大:708Mbps 上り最大:75Mbps |
マンションタイプ | 上下最大: ・100Mbps ・1Gbps |
WiMAXだと製品によって速度が異なるのですが、現在の主流となっている最新の製品で比較しました。
auひかりのマンションタイプで1Gbpsを利用できることは滅多に無いので、ホームタイプを参考にされると宜しいでしょう。
ホームタイプは5Gbpsと10Gbpsのプランも最近出て、注目されています。
WiMAXの速度は、上りが厳しいみたいですね。
コンテンツを閲覧するには十分ですが、SNSなどで特に画像や動画を発信する分だと重たいかもしれません。
初期費用や工事について
WiMAXのモバイルルーターは、持ち運びができるものなので、工事をする必要が無く、当然その費用も発生しません。
フレッツ光 | auひかり | WiMAX | |
ホームタイプ | 契約料:800円 工事費:18,000円 | 登録料:3,000円 工事費:37,500円 | 登録料:3,000円 +各端末代 |
マンションタイプ | 契約料:800円 工事費:15,000円 | 登録料:3,000円 工事費:30,000円 |
しかしWiMAXでは、端末を購入することになるので、その代金を支払わなければなりません。
端末代は費用が発生するのですが、申し込むプランによっては割引されることもあります。
以下は端末代が割引になるプランで、Speed Wi-Fi NEXT W05の商品価格です。
※画像:WiMAX公式
初期費用はこれでかなり安く抑えられる様ですが、auひかりも負けてはいません。
auひかりでは「初期費用割引制度」を実施
※au公式
またauひかりでは、工事を行う必要があるものの、ネットと固定電話を同時に申し込めば、工事費相当額の割引を月額料金に毎月充てて、実質無料にするキャンペーンが適用されます。
工事費用を分割払いにすると分かりやすいですが、支払いと同額の割引が毎月適用されるので、結果プラマイゼロに。
工事費が特段高いだけに、このキャンペーンは有り難いですよね。
WiMAXは外出先でも使用できる
光回線は、WiMAXなどのモバイルルーターと比較すると、何と言っても速度が安定していることが利点です。
直接回線を引いているのですから、当然といえば当然なのですが、WiMAXは安定性で言えば光回線には劣るものの、どこに持って行っても使えるという利便性があります。
また、スマホのデータ通信量の補助にもなるので、そういった使用を目的とするならWiMAXは役立つでしょう。
引っ越しもWiMAXだと楽
固定回線の場合は、移転に伴う工事や費用の負担が必要となってしまいます。
エリア外への引っ越しともなると、解約を止むを得なくなってしまうこともあります。
しかしWiMAXであれば、端末を引っ越し先に持ち運ぶだけになるので、登録住所の変更だけで済みます。
家族もインターネットを利用するならauひかり
WiMAXを家族で共有するのは、ちょっと厳しいかもしれません。
まず、本体がある場所にいなければ、電波が届かず使用できませんし、数人で使用するとなると、通信制限があっという間にかかってしまう恐れもあります。
光回線のWiFiなら、ある程度は離れていても宅内なら概ねカバーできますので、ルーターから離れた位置にいてもインターネットを利用することができます。
auひかりの光電話は安い
光回線とのセットで、光電話などの固定電話も用意されていますが、WiMAXでは、固定電話を提供してはいないので、別に契約する必要があります。
光電話の多くは月額基本料金が500円から利用可能で、auひかりも毎月500円~で光電話を利用できます。
NTTの固定電話の基本料金が1,700円であることを考えると、固定電話が必要となる場合は、光回線を利用する方がお得になります。
また、auひかりでは固定電話の加入を、セット割のauスマートバリューやauスタートサポートなどのキャンペーンの適用条件としているため、特にauユーザーの方を筆頭に加入した方が得策でしょう。
総評
それぞれの特徴を並べてみましたが、自分にはどちらが向いているか?
というのは見えてきましたか?
個人的な見解ですが、WiMAXと光回線、それぞれ適したタイプを挙げてみます。
WiMAX向きの人
・外でもネットを使いたい
・工事が面倒ですぐネットを使いたい
光回線向きの人
・一家でインターネットを利用したい
・ソーシャルゲームや動画配信をしたいヘビーユーザー
・固定電話を使いたい
インターネットの利用目的別にポイントをまとめてみましたが、恐らく全部当てはまるという方もいらっしゃるかもしれませんね。
全ての願いを叶えるというのは流石に難しいと思うので、せめて上記のポイントを参考に、どちらかを選ばれていただければと思います。
光回線を利用したいという場合は、現段階でおすすめの回線を紹介させていただきます。
速度安定&コスパ良好の「auひかり」
※画像:au公式
auひかりを勧める理由ですが、見出しにもある様に、速度が安定しているのとコスパの良さにあります。
フレッツ光や、その回線を用いた光コラボと同速度の1Gbpsのプランだけでも、独自回線とあって混み合いにくいため、速度は安定していますが、近頃は5Gbpsと10Gbpsのプランも、首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県の一部)限定ではありますが、提供される様になりました。
ここまでの通信速度を実現しているのは、現状auひかりだけの様です。
速さを重視するのであれば、一度内容に目を通しておく必要がありますね。
また、auひかりには以下の割引やキャンペーンも用意されています。
各サービス | 内容 |
auスマートバリュー | auケータイ・スマホ・タブレットの月額料金から500円~2,000円まで毎月割引 |
auスタートサポート | 他社から乗り換え時に発生した違約金を最大3万円まで還元 |
auスタートサポートプラス | 代理店申込によって受けられるauスタートサポートをさらにお得にしたもの。 違約金還元最大3万円に加え、 ・マンションタイプは2万円まで還元 ・必須オプションを12ヶ月無料 マンション:電話オプションパック(500円/月) ホーム:電話オプションパックEX(690円/月) ・1万円のキャッシュバック付き といった特典が付与される。 |
auスタートサポートプラスは、代理店から申し込まなければ受けられないキャンペーンで、公式から申し込んでも適用されないのでご注意を。
また、代理店申込の場合だと、キャッシュバックキャンペーンを受けられるメリットがあります。
そのため、auひかりはセット割のauスマートバリュー、違約金還元のauスタートサポート(プラス)、キャッシュバックキャンペーンなど、総合的に見て、特にauユーザーにとってはコスパが良くなる要素が多いことが伺えます。
↓auスタートサポートプラスを受けるなら↓
WiMAXとauひかりを比較してみましたが、いかがでしたか?
それぞれ利用する目的が異なるので、皆が皆、「こっちがいいよ!」とまでは言えないのですが、光回線の方が安定性に富んでいるので、外出先でどうしても利用したい、という事情でも無い限りは、基本的に光回線を使用する方が無難であることが伺えます。
最後に比較をまとめてみます。
auひかりとWiMAXの比較 | ||
要素 | WiMAX | auひかり |
速さ | 下りはまだしも上りが遅いのでアップロード作業が重くなる。 通信量の多いプランでも速度制限があるため、PCを利用するのには向かない。 | 5Gbps・10Gbpsのプランも開始したが1Gbpsでも安定している。 もちろん通信制限は無し。 |
料金 | 基本料金的にはauひかりより安く、UQモバイルとセットで使用するとお得になる。 | 月額料金が1年毎に3年目まで100円ずつ安くなり、またauスマートバリューが適用されると、スマホなどの端末の月額料金が安くなる。 |
キャンペーン | モバイルルーターの端末代が安くなる。 | 初期費用相当額割引で工事費を実質無料にできる。 代理店のキャッシュバックキャンペーンやauスタートサポートプラスもお得。 |
総合的に見ると、auひかりがやはりバランスがいいかなという結論に至りました。
ひとまずキャリア使用でそれがauユーザーであれば、ほぼ間違いなくWiMAXよりauひかりがいいと断言しますが、「格安スマホで徹底的に節約したい、ネットは外で使うのが中心になる」ということであれば、WiMAX×UQモバイルで統一するといいのかな、と思います。
ただ、私も以前は他社のモバイルルーターを使用していたことがありますが、インスタに動画をアップしようとしたら、ものすごい時間がかかった上に通信制限がかけられてしまったので、スマホでそれですから、少なくともPCで使用というのは厳しいかもしれません。
基本料金や格安スマホとのセットなどの、基本料金面で見ればWiMAXは安いですが、やはり通信制限が大きな障害になっています。
PCを普段使わず、あくまでスマホや携帯ゲーム機くらいでしかネットを使わないのであれば、WiMAXでも問題ないかと思いますが、PCでネットをしたいということであれば、auひかりの方が良いでしょう。