
2019年10月からキャリア参入を控えている楽天。国内最大のECサイトでもおなじみの楽天ですが、インターネットも「楽天ブロードバンド」のプロバイダ運営を展開しており、今や注目の電気通信事業者です。
その楽天が運営する光コラボ「楽天コミュニケーションズ光(以下楽天光)」。プロバイダが2種類あることをご存知でしょうか?ご存知のように光コラボはネット回線とプロバイダが一本化されたインターネット。プロバイダが異なれば、基本サービスや特典にも違いが表れます。
今回は楽天光の基本サービスとタイプSについて徹底紹介します。
目次
楽天コミュニケーションズ光 タイプSってなに?
※画像は楽天コミュニケーションズ公式サイトより引用
まず最初に楽天コミュニケーションズ光タイプS(以下タイプS)についてご説明します。今回初めてタイプSについて知った人も多いかと思われます。
それもそのはず、楽天が運営する光コラボの楽天コミュニケーションズの契約プランは、基本的には戸建・マンションタイプの3年契約のみです。公式サイトで契約プランの確認をしてみても、それ以上のことは説明されていません。
※画像は楽天コミュニケーションズ公式サイトより引用
念のために公式ヘッダーのフレッツ光とドコモ光を確認してもタイプSの項目はありません。これではタイプSのことを知らない人が多くても無理はありません。実はタイプSは楽天ブロードバンドとは別のプロバイダが運営しているからです。
タイプSはSANNET運営のプロバイダ
※画像はSANNET公式サイトより引用
こちらのSANNETというプロバイダ。もとは楽天とは別の会社でしたが、2014年より運営を楽天が引き継いだことで現在は楽天傘下のプロバイダとなりました。楽天のインターネットは楽天ブロードバンドと楽天光が既に運営されているため、区別するために楽天コミュニケーションズ光【タイプS】と区分されています。
同じグループ内でもブランドが独立している会社というと、ソフトバンクとYahoo!・ワイモバイルの関係などがありますね。要はそれと同じなのです。
楽天運営でありながらSANNETとして独立した形をとっているため、楽天光とタイプSが公式サイトを別々にしています。そのため、タイプSの存在を知らない人が多いのも仕方がありません。運営側としては楽天光のほうをプッシュしたいのかもしれませんね。
楽天光とタイプSの違いはなに?
わざわざ別々のサイトを作って分けてしまっている楽天光とタイプS。ある意味別物として扱っているようにも受け取れます。
それもそのはず、楽天光とタイプSは楽天が運営するそれぞれ別のプロバイダなのです。こう書くと「結局同じなのでは?」と思ってしまいますが、同じ会社でも部署が違えば取り扱う業務もまったく別物になりますよね?
楽天光とタイプSの取り扱っているサービスの違いを比較してみました。
両者とも契約事務手数料・月額料金が安い
地味に事務手数料もフレッツ光並に安いのでお手軽インターネットの有力候補に躍り出ました。
2019年3月まで工事費無料キャンペーンを実施していましたが、そちらが適用できなくなってしまったのは残念ポイントですが・・・
事務手数料 | 工事費 | ||
新規 | 転用 | ||
戸建 | 800円 | 1,800円 | 18,000円 |
マンション | 15,000円 |
月額料金 | |
戸建 | 4,800円 |
マンション | 3,800円 |
2年契約、3年契約ともに期間中の契約解除料は9,500円
さて、料金表を見てみると初期費用も月額料金もまったく同じです。光コラボでプロバイダを選べるネットと言えばドコモ光があります。あちらはタイプごとに月額料金に違いがありますが、そもそもプロバイダが別会社なのでドコモ光のケースとは別物になります。
契約期間は2年と3年どちらの料金も契約解除料が同じという珍しい光コラボですが、キャンペーン適用の条件は3年が基本となっています。工事費無料とそのほかの特典のメリットを考えると3年契約がベストです。
キャンペーンも同じである
※画像は楽天コミュニケーションズ公式より引用
楽天光とタイプSどちらのサイトにも上記キャンペーンが告知されています。常設の工事費無料はもちろん、2019年7月31日17時までのルーター+楽天ポイントプレゼントキャンペーンの内容も同じです。
同じ運営ですから当然と言えば当然ですね。
最大の違いは通信速度!
楽天光とタイプSが料金もキャンペーンもまったく同じ。それでは一体なにが違うのか?答えは通信速度です。厳密に言うと最大通信速度1Gbpsを超えるわけではなく、遅延のないスムーズなデータ通信を可能とするIPv6があるかないかの違いです。
近年はIPv6を導入するプロバイダも増加しており、光コラボ内の同じ1Gbpsでも通信速度に格差が生まれています。非対応のプロバイダと比べるとその違いは顕著です。
IPv6非対応の楽天光の評判
いろいろ調べてみたら楽天ブロードバンドは安かろう悪かろうを地で行ってるプロバイダらしい…IPV6にも未対応みたいだしどうも改善は見込めなさそうだ
— ペコエ@鞄鯖 (@FloweryPekoe14) November 22, 2017
最近ネット回線遅いなぁ、と思ってたけどパソコンがもう限界に近いからそのせいかと考えていたけど、どうやら楽天光に変えたせいもあるようだ。まぁ、普段そんなに回線速度必要な事しないからいいんだけど…636MBのデータ落とすのに2時間近くかかってるの見るとちょっと対策せなあかんかなw
— ナカ (@bso_nakky) May 2, 2018
楽天ブロードバンドは未だにIPv6対応できてないクソなので、楽天モバイルも期待してねぇっす
— 箱庭むらかず☔VT運営 (@kazumispr) December 3, 2018
楽天ブロードバンド光でスマホセット割とIPv6+が設定されてたら乗り換えるんだけどなぁ。
— あさもん(ja/jp) (@asamon) December 30, 2018
同じ通信速度の光コラボなのに、なぜプロバイダごとに速度格差が生まれるのか?環境や端末のスペックによる影響もありますが、接続方式=IPv6の有無によるところも大きいのです。
通信速度が遅いということは送受信しているデータがスムーズに行われていないことが原因です。その遅延の原因を改善してくれるIPv6を導入していない楽天ブロードバンドは、対応済みの他社と比べて大きなハンデを抱えている状態です。
楽天ブロードバンド糞過ぎて萎える
ドコモ光もやめときゃよかった— 杞憂 (@Ukey5432) November 3, 2017
プロバイダ側で導入されていないため、ドコモ光の楽天ブロードバンドでもIPv6に対応していません。
一方のIPv6を導入しているSANNET(タイプS)の評判がコチラ。
楽天コミュニケーション光のタイプSはv6プラスが使えるとあるけど、SANNETはネット上で悪い評判しか見当たらない。。
SANNET+IPv4 over IPv6(JPNEなのでMAP-E?)で運用してる事例、どこかに落ちてないかなー。。
理屈上はプロバイダの影響を受けないはずだけど。。— とみ (@WhiteNoise0000) January 29, 2019
あれ、ダウンロード速度が昨日の200倍になった
SANNETの障害情報はないけど、宅内で帯域食われてたらフレッツ計測とかtracertが普通だった理由にはならないし。https://t.co/K0Ga8pBKCc— ブリストル がんどぶり (@FM77L4_MB25260) February 16, 2019
あまりメジャーではないプロバイダであるため、ネット上ではSANNETの口コミは多くありません。2015年あたりの口コミをみると通信速度に関しては悪い話も聞かれますが、数少ない直近の口コミによるとだいぶ改善されている傾向であることがうかがえます。
それでも不安に感じている人も多いのでもう少し情報が欲しいところですね。とは言え、通信速度に関して言えば、楽天ブロードバンドよりもマシという評価に受け取れます。
楽天コミュニケーションズのISP「SANNET」を装うフィッシングメールが「保留中の通知があります」という件名でばらまかれたそうです。ユーザーさんはお気を付けください。 https://t.co/ZuPX6ExHXH
— Naomi Suzuki (@NaomiSuzuki_) August 20, 2018
ネット上ではあまりいい評判を聞かないSANNETですが、上のような事例によって風評被害も多分にあると思われます。
楽天光を申し込むならタイプS!しかし注意点も・・・
楽天ブロードバンドとタイプSはフレッツ光のプロバイダとして選べます。どちらも光コラボへの転用は容易ですが、タイプSの公式WEB申し込みは既に新規受付を終了しています。つまり、公式からでは申し込みができない状態です。
では、楽天光でIPv6を使う方法を考えてみました。
- フレッツ光からの転用
- 代理店申し込み
- 2019年3月下旬以降の楽天光への申し込み ※要注意!
既に新規受付を終了しているタイプSで利用できるのはこの3通り。SANNETを使い楽天光に転用するか、楽天光を取り扱う代理店からの申し込み。実は代理店ではタイプSへの新規・転用も受付しているので、キャッシュバックキャンペーンも含めてこちらのほうをおすすめします。
3つ目の方法ですが、こちらは公式発表が行われていないのでまだ不確定要素ではあります。しかし、楽天では以前からIPv6導入の試行が行なわれており、将来的には利用可能となることが期待されています。
ドコモ光の提供条件確認してたらいつの間にかしれっと楽天ブロードバンドがIPv6対応になってるけど、未だにPPPoEなんだよな
— 針泉@P4K (@harishimizu) March 14, 2019
また、このような口コミと共に、ドコモ光のタイプA・楽天ブロードバンドも2019年3月下旬に対応予定とされています。ドコモ光と楽天光で扱われている楽天ブロードバンドが同じプロバイダであることを考えれば、近いうちに楽天光でもIPv6導入が濃厚です。
しかし、公式発表がされていないのでこちらを過信するのは禁物です。あくまで可能性として留めておいてください。
おすすめの代理店トップ3を紹介!
代理店申し込みならスムーズにIPv6対応プロバイダで楽天光を利用可能です。代理店からなら公式特典も同時に受け取れるのでかなりおすすめです。
だからと言って、代理店ならどこでもいいというわけではありません。説明が曖昧だったり特典が受けられない、対応が雑といったあまりよろしくない会社も少なくありません。
そこで今回は豪華特典ありで対応が丁寧な代理店を3社ランキングでご紹介しておきます。楽天光を申し込むならぜひ、いずれかを選んでくださいね。
1位:株式会社アウンカンパニー
ネット上で評判の高い光コラボ取り扱い代理店です。キャッシュバックとキャッシュバック+商品の2種類選べる特典キャンペーンを実施しており、高額キャッシュバックなのに適用条件が簡単なことでなにかと話題になっているアウンカンパニー。
NURO光はどこで契約するのがいいんだろう。公式?価格コム?なんかアウンカンパニーは、薦めてるサイトが多すぎて逆に怪しい。紹介料欲しさのステマじゃないかと疑ってしまう。
— なかじ (@flmy) November 18, 2018
条件が良すぎると逆に疑ってしまいますが、真偽のほどは以下の特典内容と条件を見てご判断ください。
新規 | 15,000円 or 12,000円+ 高速無線LANルーター |
転用 | 5,000円 |
- 申し込み月含む3ヶ月以内に開通
- 8ヶ月継続利用
- 最短2ヶ月振込(無線LANは約1週間で発送)
申し込みから普通に使うだけで条件達成。本当にこれだけ?と驚くでしょうが、実際に申し込み手続きの案内だけで完結してしまうのですから、これ以上説明のしようがありません。
ADSL終了のハガキきた。
一日かけてネットで調べた結果
auひかりに決定
代理店はNEXT
プロバイダーはBIGLOBE最初にNNコミュニケーションズに
申込みの電話をかけたら対応が
凄く不愉快だった。
息をつくまもなくマニュアル的に暗い声で説明 途中で断ったNEXTは声が明るくて丁寧理解しやすかった
— makoto (@kouchanup) January 20, 2018
引越し業者、電気水道切り替え申し込み代行業者からのあっせんでソフトバンクひかり(光)を思わず契約してしまった人への救済ツイート。キャンセルは 契約者本人から以下へ電話すれば完了。工事前が前提。18608001112009 ブロードバンド開通はNEXT、アウンカンパニーが待遇 熱いです。
— SUGAMARU (@graciace5) February 18, 2019
格安SIM使いの場合はビッグローブ光をアウンカンパニーという代理店から申し込むのが吉。
キャッシュバックは全額現金or現金+IPv6対応無線ルーターかで選べるけど絶対に全額現金でもらった方が良い。無線ルーターなんて探せばいくらでも割安で売ってるからね。— もとゆ (@neutrino0302) November 6, 2018
NURO光やソフトバンクエアーといった代理店の数が少ないネットも取り扱っているので、ほかにも興味のあるネットが見つかったらアウンカンパニーで探してみましょう。
2位:株式会社NEXT
アウンカンパニーと同じ2種類選べるキャッシュバックで有名な光コラボの取り扱い代理店です。以下に加えて、公式特典も利用可能なので特典総額で最大33,000円になります。
新規 | 15,000円 or 12,000円 + クロームキャスト |
転用 | 5,000円 |
- 申し込み月含む3ヶ月以内に開通
- 8ヶ月継続利用
- 最短2ヶ月振込(クロームキャストは約1週間で発送)
適用条件もアウンカンパニーとほぼ同じ内容です。公式特典はもちろん公式の条件が適用となるので、工事費無料キャンペーンを併用するなら3年契約なのでご注意ください。
ADSL終了のハガキきた。
一日かけてネットで調べた結果
auひかりに決定
代理店はNEXT
プロバイダーはBIGLOBE最初にNNコミュニケーションズに
申込みの電話をかけたら対応が
凄く不愉快だった。
息をつくまもなくマニュアル的に暗い声で説明 途中で断ったNEXTは声が明るくて丁寧理解しやすかった
— makoto (@kouchanup) January 20, 2018
本当はNURO光にしたいが、自分のエリアが3丁目で対応エリア外(1丁目&2丁目は対応エリアなのにw泣)
キャリアもY!mobileだし、ソフトバンク光にしようかと思いCBのある(今月中なら33,000円)代理店NEXTにて申し込み。(対応も良かった)
IPv4だと遅いからIPv6にすれば早くなる(←Aセットオプション必須) pic.twitter.com/86BDPEOMtu
— SYO@LiSAッ子 (@syo_lisakko55) January 18, 2019
受付対応も好意的な口コミが多く、初心者でも迷わず申し込めるのもポイントです。アウンカンパニーとの差はほとんどないので、好きな商品があるほうを選んでもまったく問題ありません。
■IPv6(IPoE/IPv4 over IPv6)対応確認済みリストに
「株式会社スピーディア様」、「株式会社NEXT(@スマート光)様」を追加致しました。また、IPv6の動作確認済みWi-Fiルーターに「WRM-D2133HP」を追加致しました。
当社対応情報で一番の人気ページになります。https://t.co/Ey2aKrN8GB— BUFFALO バッファローサポート・情報発信【公式】 (@BuffaloCS) November 30, 2018
ちなみにNEXTは@スマート光の運営も行っています。業界最安値としてじわじわ知名度を上げている光コラボです。興味のある人はあわせてチェックしてみてください。
3位:株式会社 Wiz(ワイズ)!適用条件注意!
※画像は株式会社Wiz公式より引用(キャンペーン内容は2019年3月時点の内容)
NTTの正規代理店としてインターネットを取り扱っている会社です。今回紹介した3社のうちで最もキャッシュバック総額が高いのが特徴です。
新規+指定のオプション契約 | 23,000円 |
新規 | 20,000円 |
転用+即日申し込み | 7,000円 |
- 2019年3月末日までに申し込む
- 開通から決済確認後に送られるキャッシュバック申請フォームに登録
- 申請フォーム登録後に指定日に振込
- 開通から24ヶ月の継続利用
Wizの最大キャッシュバックは指定のオプション加入が条件となり、オプションなしの場合は減額で20,000円となります。
キャンペーンには期間が設けられているだけでなく、2年間の継続利用とキャッシュバック申請が必要なことも注意です。契約年数の指定がないので、2年でも適用となるのかどうかは申し込み時に要確認です。
Wizは代理店の評判がNEXTやアウンカンパニーに比べるとやや芳しくなく、オプション指定などの条件も多いのがマイナスです。しかし、楽天光の代理店は数が少なく、条件も決して不可能ではない一般的な範囲であることから今回のランクインとなりました。
なによりキャッシュバック額だけなら上位2社を上回るので、期日を守れる人は試してみる価値はあります。