
ic-netは96年より山形にて創業(現在の本社は東京)された、業界では比較的老舗とも言えるプロバイダの一つです。しかし老舗とは言いつつも、正直なところ、知名度が高いとはお世辞にも言えないので、何をやっているのかてんで見当がつかないことでしょう。
ic-netは、ドコモ光のプロバイダを選ぶ際にも、選択肢に含まれてはいますが、あまり聞き慣れないのと社名ロゴの地味さから、無意識に視野に入れない方も少なくないかもしれません。
しかし感覚だけでプロバイダ選びをするなんていうのは、あまり賢いやり方とは言えませんし、プロバイダは通信速度を担う重要な役割を果たしています。プロバイダ一つで遅いか速いかがが決まってしまうので、ここは腹を括ってic-netがどんなプロバイダなのか、ドコモ光のサービスも含めて調べていきたいと思います。
目次
ドコモ光×ic-netの評判
ドコモ光は単なるコラボ名称。回線はNTT東西のフレッツ。一番の問題はプロバイダー。何だかんだて、ぷらら→IC-NET→BIGLOBEと3カ所目である。何処も夜間は遅い。それでも最初は平気だったのが徐々に低速に。今回BIGLOBEに変えたのはIPv6オプションにて高速化を図るため。
— まさみや (@i_masamiya_20) September 4, 2017
残念ながら、ic-netはマイナープロバイダであるため、あまり評判は見つけられませんでした。ちなみにIPv6接続サービスですが、ic-netも採用しているため、一応利用はできそうです(後述)。
ドコモ光×ic-netのサービス概要
※画像:ic-net公式
月額料金
では早速、月額料金から確認して参りましょう。
プロバイダタイプ | ホームタイプ | マンションタイプ |
タイプA | 5,200円 | 4,000円 |
タイプB | 5,400円 | 4,200円 |
単独タイプ※プロバイダ別途契約+料金発生 | 5,000円 | 3,800円 |
ic-netは最も安いタイプAに該当します。それならば利用したい!と考えてしまいますが、ちょっと以下の料金表も見ていただきたいと思います。
その他光コラボの月額料金 | |||
各光コラボ | ホームタイプ | マンションタイプ | |
ニフティ光 | 初月 | 0円 | |
24ヶ月間 | 4,500円 | 3,400円 | |
通常 | 5,200円 | 3,980円 | |
ビッグローブ光(3年) | 4,980円 | 3,980円 | |
OCN光 | 5,100円 | 3,600円 |
うーん、何とドコモ光より他社の光コラボの方が安くなっていますね。また、この3社については、後述したいことが諸々あります。
初期費用
続いて初期費用を見て参りましょう。
ー | ホームタイプ | マンションタイプ |
派遣工事あり | 18,000円 | 15,000円 |
派遣工事なし | 7,600円 | |
契約事務手数料 | 3,000円 |
ドコモ光では現在、工事費無料などのキャンペーンは実施されていません。期間限定で行われることはありますが、ビッグローブ光やソフトバンク光、auひかりなどでは定番キャンペーンとして実施中です。
ドコモユーザーは「ドコモ光セット割」が適用されるが…
キャリアによるインターネットサービスを利用するとなれば、当然セット割が最も気になる要素ですが、ドコモ光でも当然「ドコモ光セット割」なるものを提供しています。
プランによって適用される割引が異なっていますので、単独プランとシェアプラン、それぞれ利用しているプランと割引額をご確認ください。
単独プラン
まずは一つの端末でのみパケットを消費するプランの割引を見ていきましょう。
新規受付中プランの割引額 | ||||
パケットパック | データ容量 | パケットくりこし | 月額基本料金 | 割引額/月 |
ベーシックパック | <ステップ4> 〜20GB |
× | 7,000円 | 800円 |
<ステップ3> 〜5GB | 5,000円 | 800円 | ||
<ステップ2> 〜3GB | 4,000円 | 200円 | ||
<ステップ1> 〜1GB | 2,900円 | 100円 | ||
ウルトラデータパック | LLパック (30GB) |
○ | 8,000円 | 1,600円 |
Lパック (20GB) | 6,000円 | 1,400円 | ||
ケータイパック | 2GB | × | 300円~4,200円 | 500円(1年間) |
ちなみに以下は、新規受付がすでに終了しているデータS・Mパックと、適用される割引です。現時点でデータS・Mパックに加入済の場合、下記割引が適用されます。
新規受付終了プランの割引額 | ||||
パケットパック | データ容量 | パケットくりこし | 月額基本料金 | 割引額/月 |
データMパック | 5GB | ○ | 5,000円 | 800円 |
データSパック | 2GB | × | 3,500円 | 500円(~1年間) |
シェアパック
続いてシェアパックになります。パケットを個人、あるいは家族によって複数台のスマホやタブレットでシェアしている場合、こちらの割引を確認してください。
新規受付中プランの割引額 | ||||
パケットパック | データ容量 | パケットくりこし | 月額基本料金 | 割引額/月 |
ベーシックシェアパック | <ステップ4> 〜30GB |
× | 15,000円 | 1,800円 |
<ステップ3> 〜15GB | 12,500円 | 1,800円 | ||
<ステップ2> 〜10GB | 9,500円 | 1,200円 | ||
<ステップ1> 〜5GB | 6,500円 | 800円 | ||
ウルトラシェアパック | 100GB |
○ | 25,000円 | 3,500円 |
50GB | 16,000円 | 2,900円 | ||
30GB | 13,500円 | 2,500円 |
そして以下も新規受付終了のプランに適用される割引になります。現時点で以下5・10・15GBに加入済であれば、下記割引が適用されます。
新規受付終了プランの割引額 | ||||
パケットパック | データ容量 | パケットくりこし | 月額基本料金 | 割引額/月 |
シェアパック | 15GB |
○ | 12,500円 | 1,200円 |
10GB | 9,500円 | 1,000円 | ||
5GB | 6,500円 | 800円 |
ドコモ光セット割の問題点
割引額も大きいですし、そんなに悪く無さそうに見えますよね。が、しかしですね、ドコモ光セット割には、致命的な欠点が!特徴を3点にまとめてみます。
- 代表回線にしか割引が適用されないので総割引額は大したことがない
- 家族分の割引額も考えるとauスマートバリューやおうち割の方がコスパがいい
- スマホやタブレットなど個人で端末複数持ちの場合は便利なセット割
何故こんな不便な仕様にしてしまってるのかは謎ですが、ひかり電話の加入が条件となってないだけはマシかもしれません。まぁ、家族の割引も含めると帳消しになってしまう要素なんですが。
v6プラスを採用
※画像:ic-net公式
ic-netでは、IPv4とIPv6の切替ができる「v6プラス」を利用することができます。手順と注意点を確認しましょう。
利用手順
ic-netにてv6プラスを利用する際は、申込から2~3週間ほど期間を要します。また、利用状況や内容不備によって、開通に遅れが生じることもあるのでご注意ください。
①現在使用中の機器がv6プラスに対応しているか確認
【対応機器】ホームゲートウェイ/ブロードバンドルーター など
↓
②ic-netの公式サイトから「v6プラス」を申し込む
↓
③ic-netにてお客様情報の確認&開通の取次
申込情報の内容不備が確認された場合、ic-netから連絡が入る場合があります。
↓
④開通日or開通不可の知らせがSMSにて通知
開通日まで3~10営業日を要します。
↓
⑤v6プラス対応機器を接続して開通に備える
ブロードバンドルーターを使用する場合はONU経由での接続方法となります。
↓
⑥開通時に接続情報が自動で書き込まれる
↓
⑦v6プラス利用開始
手順を見ると、かなり時間がかかることが分かりますね…。他社だネットが開通すれば、申し込んですぐ接続設定できるケースが多いと思うのですが。
ic-netの通信サービスにおける注意点
ic-netのv6プラスの利用手順は以上ですが、v6プラスを利用するにしろしないにしろ、注意点があります。フレッツ光から転用となる場合なら、使用機器はそのままで済みますが、新規の方は新しく機器を導入することになると思うので、以下のポイントに気をつけてください。
- ic-netで貸出中のv6プラス専用ルーターはレンタル代として300円/月 発生
- ic-netで無償レンタル中のWiFiルーターは11nで規格が古く遅い(現代の規格は11ac)
オプションサービス(初期装備)
では、ic-netの無料のオプションサービスはどうなっているんでしょうか?
- 無料HP作成(最大5GB)
- メールアドレス発行(15個まで無料)
- メール転送サービス(別アドレスに転送可能)
- ブログサービス(最大50MB)
この中で太っ腹だなぁと思うのは、メールアドレスの数でしょうか。15個はかなり多いです。もちろん必要な人にとってはありがたいサービスですが、全体的に見ると特徴は薄いかな…という気もします。せめて有名なセキュリティソフトが1年でも無料で使えるとかあれば良かったんですが、それについては次項で確認しましょう。
オプションサービス(有料&別途追加)
IC-NET安心セキュリティ(400円/月)
こちらはic-net独自のセキュリティサービスになっています。
【利用可能台数】
PC(Winodws):3台まで+Androidスマホ/タブレット:1台まで
【対応OS】
PC:Win7,8/8.1,10(ARM CPU:未対応)
スマホ・タブレット:Android 5以降(iOS:未対応)
Appleユーザーは残念ながら全滅です・・・。と言っても、そもそもこのサービスが、どれだけのセキュリティ力を発揮するのか未知数なので、果たしてこれに月額400円も払って大丈夫なのか、保証はできませんが。
これならウイルスバスターやノートン、カスペルスキーなどの有名ソフトを別途購入する方が良い気もしますね。
IC-NET安心サポート(開通~36ヶ月間無料※37ヶ月目以降:600円/月)
こちらはパソコン操作に関する疑問やトラブルに対応するサポートで、ドコモ光をご利用の場合は、36ヶ月間何度でも無料で利用することが可能です。ただしサポート内容によっては、別途料金が発生することがあるためご注意を。
IC-NET訪問サポート(開通~36ヶ月間初回無料※37ヶ月目以降/2回目以降 有料)
こちらは電話などでは対応できないPC周りのトラブルを、実際にスタッフに訪問してもらう形でサポートするサービスです。
安心サポート同様に、ドコモ光と契約することで一定期間無料になる仕様になっています。
ドコモ光×ic-netはイマイチ!
/ここまで読ませてそりゃ無いでしょう!(すいません・・・)\
色々調べてみたものの、ドコモ光にしろic-netにしろ、残念ながらおすすめできるサービスではありませんでした。理由を簡潔にまとめます。
- ドコモ光がそもそも高い
- ic-netはオプションサービスが総じてイマイチ
- ic-netは老舗プロバイダの割に知名度が低く安心感に欠ける
ドコモ光は微妙でも、ドコモのスマホから乗り換える気にはならない、という方もいらっしゃるでしょうから、その場合はプロバイダを変えてみるのがいいかもしれません。
反対に格安SIMなども気になっているドコモユーザーの方には、ドコモ回線を使用している格安SIMと、それとセット割が組める光コラボをおすすめします。
ドコモにこだわるならドコモ光×GMOとくとくBBを
※画像:GMO公式
ドコモのスマホをこれからも使い続けるならば、もちろんネットもドコモ光にするのがお得です。その場合プロバイダは「GMOとくとくBB」にするのが最善でしょう。理由は以下になります。
★月額料金は最安プランの「タイプA」!
★ドコモ光電話未加入でもv6プラス対応ルーターが月額無料でレンタルOK!
★とくとくBBホームページから申し込むとAmazonギフト券5,000円分を進呈♪
GMOとくとくBBの強みは何と言っても、ひかり電話に加入しなくても、v6プラス対応ルーターが無料でレンタルできること。そのためドコモ光を利用するにあたって、大抵はこのプロバイダがおすすめされます。
格安SIMでもドコモ回線を提供!
これからおすすめします格安SIMですが、以下の条件が揃っています。
★いずれもドコモ回線を提供
★キャリアのスマホと同等のサービスが利用できるプランを紹介♪
★すべてセット割が組める!
では早速チェックしてみましょう!
BIGLOBEモバイル
※画像:BIGLOBE公式
こちらはプロバイダ最大手でもあるBIGLOBEによる格安SIMサービス、「BIGLOBEモバイル」になります。
BIGLOBEモバイルでは、YouTubeやAbemaTV、AWAなどを利用する場合、パケットを消費しない「エンタメフリー・オプション(480円/月)」などのお得なサービスも提供しており、魅力的な内容になっています。
スマホまる得プラン
BIGLOBEモバイルでおすすめするプランは、「スマホまる得プラン」になります。月額料金をチェックしましょう。
プラン | 月額料金 | |
1年目 | 2年目 | |
Sプラン(1GB/月) | 2,230円 | 2,980円 |
S+プラン(3GB/月) | 2,430円 | 3,480円 |
Mプラン(6GB/月) | 2,980円 | 3,980円 |
Lプラン(12GB/月) | 4,230円 | 5,980円 |
2Lプラン(20GB/月) | 6,030円 | 7,480円 |
3Lプラン(30GB/月) | 8,280円 | 8,980円 |
大容量プランも、破格の安さに抑えていて胸が踊りますね。続いてセット割になります。
光☆SIMセット割
※画像:BIGLOBE公式
こちらはBIGLOBE光に加入すると、ドコモ回線のSIMカードにのみ適用される割引になります。au回線のSIMカードも扱っていますが、セット割対象とはなっていません。
月割引 | 光回線 対象コース | BIGLOBEモバイル |
-300円 |
ビッグローブ光:3年プラン | 【対象SIMカードタイプ】
【対象プラン】
|
ビッグローブ光:2年プラン |
↓セット割が組めるBIGLOBE光へ!↓
NifMo
※画像:@nifty公式
続いて「NifMo」ですが、こちらもまた大手プロバイダの@Niftyが提供する格安SIMになります。
おすすめプランの月額料金
ー | 3GBプラン 3GBプラン(シェア) | 7GBプラン 7GBプラン(シェア) | 13GBプラン 13GBプラン(シェア) |
音声通話対応SIM + 契約タイプ料700円 |
1,600円 |
2,300円 |
3,500円 |
こちらもかなり安く設定していることが分かりますね、次にセット割も見ていきましょう。
まるっと割
※画像:@nifty公式
NifMoのセット割はちょっと特殊で、ガスや電気も@Niftyに統一すると、割引額が増える仕様になっています。ただしこちらの割引は、1回線の端末にのみ適用されます。
セット内容 | 割引額/月 |
ネット+スマホ | 200円 |
ネット+スマホ+でんき | 450円 |
ネット+スマホ+でんき+ガス | 550円 |
↓セット割が組める@Nifty光へ!↓
OCN モバイル ONE
※画像:OCN公式
そして最後に紹介しますは、やはり大手プロバイダのOCNが提供する「OCN モバイル ONE」。こちらもどんなサービスになっているのか楽しみですね。
音声通話プラン
プラン | 月額料金 |
3GB/月コース | 1,800円 |
6GB/月コース | 2,150円 |
10GB/月コース | 3,000円 |
20GB/月コース | 4,850円 |
30GB/月コース | 6,750円 |
こちらも申し分なく安いですね。そして気になるセット割も確認したいと思います。
OCN光モバイル割
※画像:OCN公式
OCN光モバイル割の割引は、以下のようにかなりシンプルになります。わかりやすくて良心的ですね。
- OCN モバイル ONE 1回線:200円/月 割引
- 家族5人まで適用:割引最大1,000円/月
↓セット割が組めるOCN光へ!↓
結局ネットはスマホ次第!
今回の特集のポイントをまとめます。
- ドコモ光自体もコスパが悪くic-netのサービスもイマイチ
- それでもドコモのスマホを貫くならGMOとくとくBB×ドコモ光がおすすめ
- ドコモ回線の格安SIM提供企業の光コラボはセット割ありでコスパ良し!
セット割が無くても十分安い格安SIMですが、やはりあればあるだけ嬉しいですよね。しかも光コラボも格安SIMもまとめて大手プロバイダにすると、安心感につながる気がします。
セット割を組まない選択も。
ドコモ光は主回線から割引され、割引されるのは1回線のみ。
格安SIMの数少ないセット割を行っている3社を紹介しましたが、割引額も300円程度。
そうであれば、いっそのことインターネット単体の料金が安いところを選択するのもひとつですよね。
業界最安クラスの@スマート光は、ドコモ光と同じ”光コラボレーション”というフレッツ光回線を卸受けてサービス提供しているインターネット回線です。なので、ドコモ光と違うところは・・・品質的にはひとつもありません。もちろん、ビッグローブ光やOCN光も、ドコモ光と品質は同じです。
なのに、こんなにお値段が違います。
@スマート光 | 戸建 | マンション |
---|---|---|
月額料金 | 4,300円 | 3,300円 |
契約事務手数料 | 3,000円 | |
工事費 | 無料 | |
速度 | 最大速度1Gbps | |
契約期間 | 最低利用期間24ヵ月・自動更新なし |
工事費に関しても”無料”なので、始めやすいのもおすすめ。
最低利用期間24ヵ月を過ぎれば、自動更新もないので解約違約金は発生しません。
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