
光コラボのひとつなるドコモ光は、プロバイダが数あるインターネットの中でも特に多く、計26社から選べるようになっています。これだけあると、どれを選ぼうか迷ってしまいますが、実は最も相性が良いとされているプロバイダが「GMOとくとくBB」というのをご存知でしたか?
プロバイダの役目は、インターネットを繋ぐ中継役。通信速度もプロバイダによって変わってくるため、いざプロバイダを変えてみたら、前より遅いかも!?なんてことになってしまうこともよくある話。
今回ご紹介するのは、ドコモ光とGMOとくとくBBについて。この組み合わせは果たして本当にベストマッチなのか、それともどちらかが良くないのかなどについて、解説したいと思います。
目次
ドコモ光×GMOとくとくBBのサービス概要
※画像:GMOとくとくBB公式
まずはドコモ光とGMOとくとくBBの主なサービスをざっくりと説明したいと思います。
月額料金
ドコモ光のプロバイダは主に3種類のタイプに分類されており、GMOとくとくBBは、タイプAに該当します。
プロバイダタイプ | ホームタイプ | マンションタイプ |
タイプA | 5,200円 | 4,000円 |
タイプB | 5,400円 | 4,200円 |
単独タイプ※プロバイダ別途契約+料金発生 | 5,000円 | 3,800円 |
見たところ単独タイプが最も安いようですが、実は単独タイプはプロバイダを別途で契約し、またそのプロバイダ料金も別途発生する上に、料金はGMOとくとくBBが分類されるタイプAよりも高くなりがちです。
評判から見るv6プラスの通信速度
ドコモ光の速度の評判を、ここでちょろっと見てみましょう。
ドコモ光コラボのGMOとくとくBB。ISDNより遅い。というか、繋がっている時間のほうが短い。これで金とるのは詐欺の領域。
— ねずさん@11/22佐賀旅行 (@nez524) April 18, 2018
このように、遅いと言われることもしばしばあるのは否めません。しかしこういった意見もあります。
ドコモ光のブロバイダー変更(@TCOM→GMO)したら夜間帯の速度劇的に改善した…v6プラスってすげーわ
ルーター無料レンタルできるしGMOは神 pic.twitter.com/PfuQn61xZN— つな (@kyoutuna) October 20, 2018
そう、GMOとくとくBBでは、プロトコルをIPv4からIPv6に切り替えができる「v6プラス」を提供しており、設定をIPv6にすることで通信速度が常に速い状態を維持できます。
【GMOとくとくBBのv6プラスの特徴】
- 月額料金0円でv6プラス対応ルーターレンタルOK
- サイトの規格に応じてIPv4とIPv6の切り替えが可能になる
- 回線が混雑しやすい時間帯も安定感バツグン
v6プラスは、提供していないプロバイダもまだまだあり、さらに取り扱っていても有料になるケースが多いのが現状。しかしGMOとくとくBBではv6プラス対応のルーターを無料でレンタルしているため、これはココならではのメリットと言えるでしょう。
なお、IPv6に切り替える際の注意点として、現状まだ未対応のサイトもしばしばあり、ゲームだとPS4のオンラインゲームが、適用していないケースが多いそうです。
↓参考↓
スマホとのセット割は「ドコモ光セット割」
これはドコモ単独のサービスとなりますが、インターネットはなるべくセット割があるところを利用したいものですよね。auひかりやソフトバンク光同様に、ドコモ光もまた、携帯端末とのセット割を提供しています。
以下は、パケットプラン別の割引額の一部見本となります(全部のパターンになると膨大になってしまいますので)。
単独利用
こちらは単独のパケットパックを利用している場合に適用される割引額となります。
パケットパック | 月額基本料金 | 割引額/月 |
ウルトラデータLLパック | 8,000円 | 1,600円 |
ウルトラデータLパック | 6,000円 | 1.400円 |
データMパック | 5,000円 | 800円 |
データSパック | 3,500円 | 500円(~1年間) |
ケータイパック | 300~4,200円 | 500円(~1年間) |
シェアパック
こちらはパケットを家族で分け合う「シェアパック」に適用される割引額になっています。
パケットパック | 月額基本料金 | 割引額/月 |
ウルトラシェアパック100 | 25,000円 | 3,500円 |
ウルトラシェアパック50 | 16,000円 | 2,900円 |
ウルトラシェアパック30 | 13,500円 | 2,500円 |
シェアパック15 | 12,500円 | 1,800円 |
シェアパック10 | 9,500円 | 1,200円 |
シェアパック5 | 6,500円 | 800円 |
シェアパックの方が、割引額がとてつもないことになっているのが分かりますよね。しかしこのドコモ光セット割には、重大な欠点があります。…それは、割引は主回線の携帯の月額料金にしか適用されない、ということ!
auスマートバリューは、家族の携帯それぞれの月額料金に割引が充てられます。それはソフトバンクのおうち割も同様です。
ドコモ光セット割の、この単独割引という仕様は、家族で別々に支払っている場合だと、かなり面倒くさいですよね。お父さんやお母さんがまとめて払ってしまっている家庭ならともかくですが。
ドコモ光ってちょっと微妙かも?
「セット割は欲しい…」
「でもドコモ光のは微妙…」
「けれどドコモのモバイル回線は便利…」
ドコモ光とGMOとくとくBBの相性自体は、ベストマッチな印象でしたが、肝心のドコモ光そのもののサービスが悩みのタネかもしれません。
実際ドコモのシェア率は日本一ですし、利用エリアについては、まず間違いなくどこに行くにも最も安心感があるモバイル回線なのは間違いありません。しかし固定回線とのセット割においては、au、ソフトバンクと比べると、一気に不便になってしまうのはいかんともしがたい不安要素ですよね。
ですがこのドコモのモバイル回線、実はドコモのケータイだけで提供しているわけではありません。意外かもしれませんが、ここ数年で急激に需要を伸ばしている格安SIMでも、ドコモ回線を採用しているケースが多いのです。
ドコモ回線の格安SIMとのセット割もある
ドコモ光×GMOとくとくBBのサービスの話題から、大どんでん返しとなってしまいますが、セット割が微妙なインターネットを利用するくらいなら、スマホもネットも根底から変えてしまおうという結論に至りました。
であれば、以下の3社が提供する格安SIMが、ドコモ回線を採用して更にリーズナブルなのでおすすめです。
※v6プラスなどのIPv4とIPv6の切り替えサービスについて
以下ご紹介する3社はいずれも通常0円で利用可能ですが、ホームゲートウェイなどの専用機器のレンタルをする場合、レンタル料として月額500円ほど発生する場合があります。ご自身で機器を揃える場合は、代理店キャッシュバックなどで頭金を揃えてみるのがいいかもしれません。
ビッグローブの「BIGLOBEモバイル(タイプD)」
※画像:ビッグローブ公式
スマホまる得プランの月額料金
こちらはBIGLOBEモバイルのおすすめプランになります。ざっと概要を説明すると、以下の通り。
▶サービスの中身は「音声通話SIM×BIGLOBEでんわ通話オプション」
※普通のスマホと一緒
▶キャンペーン期間中に申込で申込で2年間最大1,050円 割引
※2018年10月1日~12月2日
プラン | 月額料金 | |
1年目 | 2年目 | |
Sプラン(1GB/月) | 2,230円 | 2,980円 |
S+プラン(3GB/月) | 2,430円 | 3,480円 |
Mプラン(6GB/月) | 2,980円 | 3,980円 |
Lプラン(12GB/月) | 4,230円 | 5,980円 |
2Lプラン(20GB/月) | 6,030円 | 7,480円 |
3Lプラン(30GB/月) | 8,280円 | 8,980円 |
光☆SIMセット割
ビッグローブ光やフレッツ光×ビッグローブを利用すると、BIGLOBEモバイル(タイプD)の月額料金に光☆SIMセット割という月割引が適用されます。
月割引 | 光回線 対象コース | BIGLOBEモバイル(タイプD) |
-300円 | ビッグローブ光:3年プラン | 【対象プラン】 6ギガプラン 12ギガプラン 20ギガプラン 30ギガプラン スマホまる得Mプラン スマホまる得Lプラン スマホまる得2Lプラン スマホまる得3Lプラン |
ビッグローブ光:2年プラン | ||
-100円 | BIGLOBE光パックNeo with フレッツ | |
BIGLOBE光 with フレッツ「ひかり」コース/「Bフレッツ」コース | ||
「ひかり」コース/「Bフレッツ」コース |
割引額は見ての通り光コラボのビッグローブ光の方が大きくなっていますね。ではこのビッグローブ光、ドコモ光と比べると月額料金はどのくらい違うのでしょう?
ビッグローブ光の月額料金
光☆SIMセット割のセット対象となるビッグローブ光、気になる月額料金は以下の金額に設定されています。
ー | ホームタイプ | マンションタイプ |
ビッグローブ光(3年) | 4,980円 | 3,980円 |
ドコモ光(タイプA) | 5,200円 | 4,000円 |
マンションタイプはほぼ一緒ですが、ホームタイプだと200円以上安くなりますね。ちなみに2年プランだと、却ってドコモ光より高くなってしまいます。
3年プランのネックとなるのが、引っ越しなどによる解約違約金の値上がりのリスクですが、ビッグローブ光の3年プランは移転費用が何回でも無料となっており、さらに光コラボですから移転先でも大概は利用できるため、その辺りの心配はしなくても良いでしょう。
ニフティの「NifMo」
※画像:ニフティ公式
データ通信プラン+音声契約の月額料金
こちらは機能的にネットやメール、通話などが今までと変わりなく利用できるプランの料金になっています。
月額料金 | |||
ー | 3GBプラン 3GBプラン(シェア) | 7GBプラン 7GBプラン(シェア) | 13GBプラン 13GBプラン(シェア) |
音声通話対応SIM + 契約タイプ料700円 |
1,600円 |
2,300円 |
3,500円 |
まるっと割
ニフティでは、同社のサービスを2つ以上利用すると、セット割の「まるっと割」を組むことが可能になります。まるっと割が適用されるのは、ネット+スマホの組み合わせはもちろん、「でんき」や「ガス」などもニフティに切り替えればセット割対象となる仕様になっています。
NifMoのセット割「まるっと割」の割引額例
- ネット+スマホ・・・200円 割引/月
- ネット+スマホ+でんき・・・450円 割引/月
- ネット+スマホ+でんき+ガス・・・550円 割引/月
注意点として、このまるっと割が適用されるNifMoは、1回線のみとなっています。
ニフティ光の月額料金
続いてまるっと割のセット対象となっている、ニフティ光の月額料金を、ドコモ光と比較してみたいと思います。
ー | ホームタイプ | マンションタイプ | |
ニフティ光(2年) | 開通月 | 0円 | |
24ヶ月割引 | 4,500円 | 3,400円 | |
通常料金 | 5,200円 | 3,980円 | |
ドコモ光(タイプA) | 5,200円 | 4,000円 |
ニフティ光に加入すると、24ヶ月割引という割引が適用され、しかも初月の月額料金は無料になっているため、かなり良心的な料金設定となっています。
↓代理店キャッシュバック最大15,000円発生中↓
OCNの「OCN モバイル ONE」
※画像:OCN公式
音声通話プランの月額料金
こちらも一般的な機能が利用できるベーシックなプランの月額料金を一例とします。
プラン | 月額料金(音声通話) |
3GB/月コース | 1,800円 |
6GB/月コース | 2,150円 |
10GB/月コース | 3,000円 |
20GB/月コース | 4,850円 |
30GB/月コース | 6,750円 |
OCN光モバイル割
OCN光モバイル割は、OCN モバイル ONEとOCN光などのOCN関係の光サービスを契約することで適用されるセット割です。割引内容は↓の通り。
- OCN モバイル ONE 1回線につき200円/月 割引
- 適用最大数は家族5人まで→割引総額1,000円/月
OCN光の月額料金
続いてOCNモバイル光のセット対象となるOCN光と、ドコモ光の月額料金の比較です。
ー | ホームタイプ | マンションタイプ |
OCN光 | 5,100円 | 3,600円 |
ドコモ光(タイプA) | 5,200円 | 4,000円 |
マンションタイプは、かなり明確に安くなることが分かりますね。
↓代理店キャッシュバック最大15,000円発生中↓
結論:プロバイダ以前にドコモ光はおすすめできない
この記事を総括すると、GMOとくとくBB自体は優れたプロバイダだがドコモ光が微妙、ということになります。ドコモ光自体が微妙とする理由のまとめは以下になります。
▶「ドコモ光セット割」は代表回線しか割引が充てられないので不便
▶セット割が微妙でもドコモのモバイル回線にこだわるなら格安SIMで代用できる
なお、インターネットの通信速度が遅い際は、v6プラスのようなサービスが功を奏しますが、ドコモ光×GMOとくとくBBのようにサービス利用料だけでなく機器のレンタル料金が無料になるのは他にはなかなか無いサービスかもしれません。
が、格安SIMを契約すれば、そっちの方でコスパが良くなりますし、そこで提供している光回線にも加入すればセット割も適用できます。そちらのv6プラス同様のサービスで費用が発生するとしても、代理店キャッシュバックなどで専用機器を買い揃えることもできますから、そうすればレンタル料金は回避できるので、色々家計を工面する手立ても実は結構あるので挑戦してみてください!