
「enひかり」と「スマート光」は、どちらも月額料金が安い光コラボということで、業界最安値とされています。しかしながら、それ以上のサービスの詳細がわからないため、「どっちを選んでも一緒なのかな?それとも他に違いがあるの?」と、疑問が湧く方もいらっしゃることでしょう。
今回は一見似たような料金形態の「enひかり」と「スマート光」を比較し、本当に優れたサービスを提供しているのがどちらなのか結論を出したいと思いますので、ご一読ください。
目次
会社概要
本題に入る前に、まずは各々の会社概要を説明させていただきます。
スマート光の提供元「ヒカリアル株式会社」
※画像:スマート光公式
設立:平成23年2月3日
本社:東京都新宿区に所在
スマート光の提供元「ヒカリアル株式会社」は、設立から7年(2018年時点)ほどの、まだ新しい企業。主な事業内容はネット・プロバイダ事業、WEBサイト運営など、インターネットに関係した業務内容がメインとなっています。
enひかりの提供元「株式会社 縁人」
※画像:enひかり公式
設立:平成19年10月1日
本社:東京都板橋区に所在
enひかりは、この業界の中小企業でいうと、比較的老舗に入る方でしょう。従業員数は15人(前に見たときより減ってるなぁ)。インターネットを提供する上で、この人数体制でサポート対応面は大丈夫なのかな…という不安がここで過ってしまいましたが、中小企業なのはどちらも一緒。
さて、次からいよいよ両社の提供するインターネットサービスの内容について迫っていきたいと思います。
月額料金を比較
まずは業界最安値とされる、月額料金を比較してみます
スマート光の月額料金
ますはスマート光の月額料金から。オプション料金も含めて見ていきましょう。
インターネット月額料金(プロバイダ料・レンタル機器料込み) | |
ホームタイプ | 4,300円 |
マンションタイプ | 3,300円 |
オプション月額料金 | |
無線LAN | 300円 |
v6プラス | 300円 |
ひかり電話 | 500円 |
スマート光は、基本的な機器のレンタル料金に関しては無料のようです。無線LANのようなオプションは、月々300円の料金が発生します。
enひかりの月額料金
次にenひかりの月額料金になります。
インターネット月額料金 | |
ホームタイプ | 4,300円 |
マンションタイプ | 3,300円 |
オプション月額料金 | |
無線LAN | 300円/台 |
ホームゲートウェイ | 200円/台 |
v6プラス | 180円 |
enひかりでは、無線LANとホームゲートウェイの利用に、料金が発生するようですね。v6プラスに関しては、こちらの方が若干安くなっています。
初期費用を比較
次に初期費用の比較をします。実はこれがターニング・ポイントとなる要素なので、ここはしっかり見ていきましょう。
スマート光の初期費用
スマート光は代表的な工事の場合の初期費用を例に出します。
- | ホームタイプ | マンションタイプ |
新規開通工事 |
|
|
事務手数料 | 3,000円 |
この「0円」というのは、初期工事費用がなんとキャンペーンで無料になるということなんです。ちなみにひかり電話の初期費用(2,000円)も同様に無料キャンペーンが適用されます。
enひかりの初期費用
enひかりの初期費用は、戸建て、集合住宅共に同じ料金に設定されています。
訪問工事 | 屋内配線新設あり | 15,000円 |
屋内配線新設なし | 7,600円 | |
無派遣工事 | 2,000円 | |
事務手数料 | 新規 | 3,000円 |
転用 | 2,000円 |
こちらはキャンペーンは特に実施されていないので、最初にそれなりの負担を背負うことになりますね。
通信速度を比較
通信速度は少なくとも標準くらいは欲しいですよね。スマート光とenひかり、それぞれどのくらいの速度を提供しているのでしょうか?
スマート光の通信速度
スマート光の通信速度は、以下のタイプを提供しています。
ギガ | 上下最大:1Gbps | |
200M | 下り最大:200Mbps | 上り最大:100Mbps |
100M | 上下最大:100Mbps |
ホームタイプは全てギガタイプを提供する形で、マンションタイプに関しては新規で加入する場合、光配線方式だとギガタイプ、VDSLだと100Mタイプを提供する形になります。
enひかりの通信速度
enひかりの通信速度は、最大1Gbps。スマート光もenひかりもフレッツ光回線を利用する光コラボになるため、ギガタイプに関しては通信速度はおおむね一緒です。
スマート光とenひかりのメリット・デメリット
スマート光とenひかり、ここまでの説明だと、キャンペーンを実施するスマート光が一歩リードか、といったところですが、enひかりが有利な要素ってあるんでしょうか?ここで各々のメリット・デメリットをピックアップして、より確信に迫っていきたいと思います。
スマート光
まずはスマート光のメリット・デメリットから。
【メリット】
・月額料金が安い
・キャンペーンを実施するのはスマート光のみ
・2年目を過ぎると縛りが無くなる
※2年以内の解約は20,000円の違約金が発生
月額料金が安いのは大前提としてありますが、やはりキャンペーンの有無は大きく左右されそうなポイントですね。というのも、enひかりではキャッシュバックなどのキャンペーンを実施していないので、どうしても最初の出費で痛い思いをしてしまいます。
また、2年目以降になると縛りもなくなるので、そこからはいつ解約しても違約金が発生しません。
【デメリット】
・セット割は提供していない
・プロバイダの基本サービスが無い
・中小企業という点では安心感が欠ける
スマート光は月額料金が安い代わりに、残念ながらセット割を提供していません。
また、プロバイダの基本サービスとなるメールやセキュリティ保護なども無い点は注意です。プロバイダと言うと、ネットを繋ぐ役割を果たしていますが、スマート光はそれのみに絞っているためか、料金が安くなっているのかもしれませんね。ただ、メールはGmailやYahooメールなども普及していますし、フリーのセキュリティソフトも今では充実していますので、そこまで気にする要素でも無いのかもしれませんが。
また中小企業という点では、安心感が何となく及びませんが、それでも工事費無料のキャンペーンを実施するといった取り組みを行うのは、企業の成長を感じられる部分ではあります。
enひかり
次にenひかりのメリット・デメリットをチェックしましょう。
【メリット】
・月額料金が安い
・縛り期間が一切無い
enひかりもまた、月額料金が安いことが前提となっています。こちらは最初から縛り期間が全く無く、違約金が一切かからないので、お気楽に加入できる要素でしょう。
【デメリット】
・キャンペーンを実施していない
・セット割は提供していない
・プロバイダの基本サービスが無い
・中小企業という点では安心感が欠ける
・3泊4日無料のWiFiレンタルサービスを実施も送料が高い
ここで命運を分けるのが、やはりキャンペーンの有無。他のデメリットはほぼスマート光と一緒ですが、大きく違うのはenひかりはキャッシュバックや工事費無料などのキャンペーンを一切行っていないということ。同じく中小企業のスマート光が、初期費用無料キャンペーンを実施していることを踏まえると、この差は大きいでしょう。
また、enひかり自体のデメリットではないのですが、3泊4日無料でWiFiルーターのレンタルサービスを実施しており、レンタルしている機器は以下の2種になります。
・UQWiMAX(無制限)
・au4GLTE(月7GB)
これが何故デメリットになるかと言うと、送料が870円と地味に高いところが問題点だからです。これで無料レンタルをアピールポイントにするのは、利用者にとっては正直無理があるでしょう。
結論:スマート光の方がおすすめ
これまでの説明から、enひかりよりもスマート光の方がおすすめだという結論に至りました。スマート光をおすすめする理由について、まとめてみたいと思います。
【スマート光をおすすめする理由】
★スマート光は月額料金が安い
★初期費用はキャンペーンで0円
★キャンペーンの適用条件(有料オプションの加入など)は特になし
★enひかりではキャンペーンが実施されていないので高い初期費用を支払う必要がある
★プロバイダの最低限の基本サービスはコストを抑えて自身で補えるレベル
総合的に見るとenひかりよりもスマート光の方がバランスが取れており、その大きな要因となるのがやはりキャンペーンでしょう。enひかりは工事費無料やキャッシュバックなどのキャンペーンが無いといった点から、入り口が厳しいという問題点があります。それに対しスマート光は、初期工事費用無料キャンペーンを実施しているため、コストを抑えてすんなり加入できるので、バランスとしては一番かもしれません。
もし「家族のスマホの月割も欲しいしセット割はやっぱり欲しい…」といった事情があれば、以下の記事をご参照ください。
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