
大手通販サイトの「楽天市場」を運営する楽天株式会社では、インターネットサービスの楽天コミュニケーションズ光や格安SIMを提供する楽天モバイルなども展開されています。
格安SIMと言えば、徐々に需要も高まってきて、とあるモバイル系のリサーチ機関の2018年3月に行われた、44,541人を対象にした調査では、全体の内、およそ10%弱が格安SIMをメインで利用しているという結果も出ていました。
ちなみに、その1年前の時点では、7%半ばだったので、1年で3%近く増えたことになります。
実は、格安SIMを利用していると答えた人たち(6,721人)の中で、最も多く利用されていたのが楽天モバイルで、およそ22%弱の人たちが該当していました。
個人的には、OCNモバイルやUQモバイルの方が、何となくユーザーが多そうなイメージがありましたが、この楽天モバイルでは、楽天のサービスを利用するほど高待遇を受けられるようになっており、さらにドコモ回線を利用していて安定性があることなど、回線の品質も利用者が増えたことに関係しているようです。
実は格安SIMの中で、何気に最も人気だった楽天モバイルを、今回は特集したいと思いますので、料金プランはもちろん、インターネットの楽天コミュニケーションズ光とのセット割引があるかどうかについても解説したいと思います。
目次
楽天モバイルのプラン
楽天モバイルでは2018年の9月に新しい料金プランが開始されましたが、従来のプランもこれまで通り同時進行されています。
それぞれ全く別のものとして扱われているので、分けて見ていきましょう。
組み合わせプラン
まずは従来からの組み合わせプランをチェックしましょう。
プラン |
通信速度 | データSIM ※SMSなし | 050データSIM ※SMSあり |
通話SIM |
ベーシック | 200Kbps | 525円 | 645円 | 1,250円 |
3.1GB |
下り最大:262.5Mbps 上り最大:50Mbps | 900円 | 1,020円 | 1,600円 |
5GB | 1,450円 | 1,570円 | 2,150円 | |
10GB | 2,260円 | 2,380円 | 2,960円 | |
20GB | 4,050円 | 4,170円 | 4,750円 | |
30GB | 5,450円 | 5,520円 | 6,150円 |
「データSIM?通話SIM?SMSのあり・なしって?」
と、プランの見方が分かりにくく感じてしまったかもしれませんね。
キチンと説明致しますので、表の疑問点を一つ一つ解決していきましょう。
SIMは3種類ある
楽天モバイルの組み合わせプランには、大きく分けて以下の3種類があります。
①データ通信専用の「データSIM」
②データ通信+SMSの「050データSIM」
③機能は普通のスマホ!MNP可能で電話番号を引き継げる「通話SIM」
データSIMは、通話機能は無いのですが、格安なのでガラケーと二刀流にして、使い分けをするためにあるようなSIMです。
これに通話機能を備えると、050データSIMという、050で始まる電話番号が無料で持てるプランを利用することになります(こちらも通話機能はありません)。
音声通話機能が付いた通話SIMは、機能としては通常のスマホと一緒で、MNPに対応しているため、これまで使用してきた090/080/070で始まる番号を利用することができます(ドコモ含め、メールアドレスの引き継ぎはできません)。
1台で済ませたい方は、これになるでしょう。
電池の残量などを気にする方は、データSIM/050データSIMの方がいいかもしれませんね。
データSIMの「SMSのあり・なし」
SMSとは、ショートメッセージのことを指しますが、これはキャリアだとメールという機能で利用されています。
SMSはそんなに頻繁に使う機能では無いかもしれませんが、認証を行う際に必須となり、LINEなどはSMS認証されないと、利用することはできません。
通話SIMであれば、この機能は個別の契約を取り交わさずとも、予め備わっています。
スーパーホーダイ
※画像:楽天公式
楽天モバイルでは、さらに2017年9月から、新たなプランとなるスーパーホーダイプランの提供を始めました。
料金形態としては、ワイモバイルなどと似ているので、対抗プランとして打ち出されたものなのかもしれませんね。
また、このプランもMNPに対応しているので、090/080/070の電話番号を引き継ぐことが可能です(こちらもドコモ含め、メールアドレスの引き継ぎ不可)。
ー | プランS | プランM | プランL | |
データ通信 | 2GB/月 | 6GB/月 | 14GB/月 | |
速度制限後 | 最大1Mbps ※回線が混雑する時間帯(12:00~13:00/18:00~19:00)は最大300Kbps | |||
通話 | 5分以内の国内通話「かけ放題」(5分以降は30秒10円) ※「楽天でんわアプリ」、あるいは音声通話発信時に003768を付けた場合。 | |||
月額料金 | 1年目 | 1,980円 | 2,980円 | 4,980円 |
ダイヤモンド会員(1年目) | 1,480円 | 2,480円 | 4,480円 | |
2年目 | 2,980円 | 3,980円 | 5,980円 |
1年目なら他は1,000円割引なのに対し、ダイヤモンド会員なら1,500円割引になるので、要するに、楽天ユーザーでダイヤモンド会員ならばお得に利用できるというプラン、ということになりますね。
通話機能を重視するならスーパーホーダイプランがお得
組み合わせプランの「通話SIM」と、スーパーホーダイプランで、楽天でんわ5分かけ放題を利用する際の月額基本料金を比較してみると、下表の料金になります。
月額基本料金を比較 | |||
プラン | 通話SIM | 楽天でんわ5分かけ放題 | 合計 |
ベーシック | 1,250円 |
850円 | 2,100円 |
3.1GB | 1,600円 | 2,450円 | |
5GB | 2,150円 | 3,000円 | |
10GB | 2,960円 | 3,810円 | |
20GB | 4,750円 | 5,600円 | |
30GB | 6,150円 | 7,000円 | |
プランS(2GB) | 1,980円(2年目以降:2,980円) |
0円 | 1,980円 |
プランM(6GB) | 2,980円(2年目以降:3,980円) | 2,980円 | |
プランL(14GB) | 4,980円(2年目以降:5,980円) | 4,980円 |
スーパーホーダイプランでは、見ての通り、楽天でんわ5分かけ放題の月額基本料金が発生しません(5分以上の通話になる場合は、30秒ごとに10円の料金が発生します)。
月々のデータ通信量が14GBを超えそうであれば、組み合わせプランの20GB以上のプランを利用する方がいいかもしれませんが、データ通信も電話も両方たくさんするとなれば、ガラケー+データSIM/050データSIMで利用するのが、いっそ良いのかもしれません。
スーパーホーダイのキャッシュバックキャンペーン
※画像:楽天公式
楽天モバイルでは、2018年6月14日までにスーパーホーダイプランを新規申込(MNP転入含む)した人を対象に、最大で30,000円のキャッシュバックが貰えるキャンペーンを実施しています。
キャッシュバックは、契約年数に応じて金額が多くなっています。
★3年プラン…20,000円キャッシュバック!
★2年プラン…10,000円キャッシュバック!
なお、このキャッシュバックは指定口座に振り込まれるようになっていますので、いくつか注意点を確認しておきましょう。
・連絡用のメールアドレスで、楽天モバイル・楽天銀行からの通知メール、
「info@mobile.rakuten.co.jp/~@ac.rakuten-bank.co.jp」が受信されるよう、設定されている。
・送金通知メール発送後から45日以内に受け取り手続きをする。
※期間内に行われなかった場合、キャッシュバックは無効となる。
・楽天モバイルと振込口座の名義が同一である。
楽天モバイルは「楽天スーパーポイント」が貯まる
あって当然ではありますが、楽天モバイルを利用すると、楽天スーパーポイントが貯まる仕様になっています。
楽天市場でお買い物をされる方にとっては、大変需要のある特典となっているので、楽天会員が楽天モバイルを利用する流れを作るサービスかも知れませんね。
貰えるポイントは、月額料金100円ごとに1ポイントずつ付与される形になります。
また、楽天モバイルユーザーは、楽天市場でショッピングをする際、ポイント2倍となっていますので、さらにお得です。
2018年4月よりキャリア参入
楽天モバイルは、2014年よりサービスの提供をスタートしましたが、2018年4月6日より、LTEの1.7GHz帯が割り当てられることが正式決定し、ここから楽天が携帯電話事業に通信キャリア(MNO)として、堂々と参入することが決まりました。
ここまでに至った経緯として、楽天では楽天スーパーポイントやMVNO事業で築き上げてきたノウハウをかけ合わせ、携帯電話のお得な料金プランを打ち出し、さらにネット通販やストリーミングサービス、最新の決算方法などを、全般的に提供する狙いがあるようです。
要するにどういうことかと言うと…キャリア参入することには、楽天モバイルでの相乗効果をアップさせる狙いがあり、楽天サービスをまとめて使うことで、よりお得になり便利さも体感できるようになる、ということです。
課題となっているのは、楽天でもう一つ提供しているサービス、楽天コミュニケーションズ光ですが、格安SIMを提供する他社では、固定回線とのセット割引を提供しているのに対し、楽天コミュニケーションズ光ではまだ、楽天モバイルとのセット割引を提供していません。
が、先述からすると恐らくですが、それも時間の問題となるでしょう。
いずれにせよ、楽天の格安SIMも固定回線も、楽天スーパーポイントが貯まる特典が付加されているので、楽天ユーザー視点で見ればお得なサービスです。
楽天モバイルは将来性大!
楽天モバイルは、ドコモの回線を使用するので、安定した通信品質を保っており、さらに料金も非常に安く、楽天スーパーポイントが貯まるので、楽天市場でのショッピングがよりお得になるよう、サービスに一体性があります。
また、楽天モバイルの「動作確認済み端末」のページから、各自対応機種は確認しなければなりませんが、MNPに対応しており、Androidだけでなくドコモ、au、ソフトバンクで提供しているiPhoneを、そのまま使用することが可能なのも嬉しい要素です。
将来性はあるでしょうし、キャリア参入したことで、楽天のサービスを広く利用すると、よりメリットが得られるようになることが伺えます。
楽天コミュニケーションズ光とのセット割引は、公式からの発表を待つしかありませんが、これまでの事業展開の傾向からすると、提供される可能性は十二分にありますね。
ちなみに楽天コミュニケーションズ光では現在(2018年6月時点)、月額基本料金最大4ヶ月無料キャンペーンを実施中です。
月額基本料金最大4ヶ月無料キャンペーン 概要(2018年6月1日~8月31日) | |
新規 |
開通月から4ヶ月間 月額料金無料! |
転用 | |
自社転用 ※楽天ブロードバンド/SANNETを利用中 |
開通月から3ヶ月間 月額料金無料! |
こちらのキャンペーンは、以下の注意事項を了承した上で申し込みましょう。
・36ヶ月(3年)プランを利用
・無料特典期間中の解約違約金は19,000円(それ以降は9,500円)
・無料期間中に楽天スーパーポイントは付与されない
また、楽天コミュニケーションズ光では、上記キャンペーン適用期間以降は、楽天スーパーポイントが毎月200ポイント付与されますので、そちらも楽天モバイル同様に、楽天ユーザーには見逃せない特典となっています。
▶楽天コミュニケーションズ光のお申込みはコチラ!