
ネット広告やテレビCM等でも多く目にする、楽天が運営する「楽天モバイル」。あまり格安SIMに詳しくなくても、一度はその名前を聞いたことがあるのではないでしょうか。
現在、格安スマホ・格安SIMは数十種類にも及んでいます。その中で、楽天モバイルは順調にシェアを伸ばしてきています。今回はじわじわと通信サービスとして知名度をあげてきている楽天が提供する格安SIM、楽天モバイルについて解説していきます!
目次
そもそも格安SIMってナニ?
格安SIMとは、簡単にいうとドコモ、au、ソフトバンクなどの大手キャリアの携帯会社と比べて、格安にデータ通信が行えるSIMカードのこと。大手キャリアが持つ通信設備を借り受け、独自サービスとして利用者に格安な料金設定で通信サービスを提供してくれます。
大手キャリアから通信設備を借りているため、通信設備などを維持・サポートするための費用が発生しないので、大手キャリアに比べて維持費が安く抑えられ結果としてサービス料金が安くなるという仕組みです。
ここでいう大手キャリアは通信設備を持つ事業者で、「MNO」、通信設備を借り受けてサービスを提供する格安SIM事業者を「MVNO(仮想移動体通信事業者)」と呼びまます。MVNOのサービスはキャリア回線よりも安いプランが用意されているので、一般的に「格安SIM」と呼ばれています。よく「通信エリアはドコモと同じ」などと謳われることが多いのは、MNOであるドコモが持つ通信設備を借りて通信サービスを提供しているためです。格安SIMの通信可能エリアはキャリアと全く同じなので、理論上ではキャリア契約のときに通信できていたエリアでは問題なく繋がります。
格安SIMのメリット
格安SIMの良いところは、なんと言っても毎月のスマホ料金が安くなることです。また、
自分に必要なプランを選べることもメリットです。複雑で多数の料金プランの中から、どの
プランが自分に最適なプランであるかを理解し、選択することが格安SIMを賢くお得に使う
ためのポイントです。きちんと料金体系や使用上の注意を理解すれば、毎月の携帯料金を
かなり安くすることが出来るはずです。
さらに大きなメリットとして、大手キャリアにありがちな「2年しばり」が格安SIMには
ありません。基本的に縛り期間は6ヶ月~12ヶ月と大手キャリアと比べて短く、料金プラン
や通信速度に不満があれば気軽に他社へ乗り換えることができます。なので気軽に格安SIM
がどんなものか試してみてもいいかもしれませんね。
格安SIMのデメリット
もちろん、格安SIMにはデメリットもあります。まず、毎月の料金の支払いはクレジットカードに限定されることが多いです。なので、そもそもクレジットカードを持っていない人
は契約したくても出来ない可能性があります。
また、大手キャリアの特徴でもある「通話し放題」や「家族割」といった割引サービスなど
のお得なプランはまだまだ少ないです。その他、「LINEのID検索ができない」「iPhoneなど
一部端末でテザリングができない」などのトラブルなども起きる可能性があります。
1番気になるデメリットが最新のiPhone8は格安SIMとセット購入ができないということ
です。もちろん、AppleStoreでSIMフリー版を購入することで格安SIMでもiPhone8やiPhoneXが使えます。でも、それだとかなり高い金額でiPhoneを購入することとなってしまいます。最新版のiPhoneを使いたいわけじゃない場合は、iPhone SE、iPhone 6sであれば、楽天モバイルでセット購入できるので安心してください。
楽天モバイル
では、さっそく楽天モバイルの解説をしていきたいと思います。
楽天モバイルの料金プラン
楽天モバイルの料金は以下の表の通りです。
データSIM (ネットのみ) | 通話SIM (ネット+通話) | |
---|---|---|
低速無制限 | 525円/月 | 1,250円/月 |
3.1GB | 900円/月 | 1,600円/月 |
5GB | 1,450円/月 | 2,150円/月 |
10GB | 2,260円/月 | 2,960円/月 |
20GB | 4,050円/月 | 4,750円/月 |
30GB | 5,450円/月 | 6,150円/月 |
このように、5つのデータ量から自分に合ったプランを選択することが出来ます。
特徴的なのは、最も安いベーシックプランは格安SIMとしては珍しい低速無制限プランです。低速無制限プランとは、通信速度が200kbps(メール・LINEが使える)程度に制限されてしまいますが、その分月額料金が安くなっています。逆に、格安SIMでも速度は速く快適に使いたい!というひとには次で紹介するスーパーホーダイプランがお得です。
スーパーホーダイプラン
スーパーホーダイプランは、「通信制限中も最大1Mbpsで通信可能」「5分以内かけ放題がセット」「契約期間が自分でえらべる」という特徴があります。
ちなみに、ほとんどのアプリは1Mbpsあれば快適に使えます。データ量を気にせず、快適な速度で自由に使いたいというひとに向けのプランです。
プランS | プランM | プランL | |
---|---|---|---|
データ通信量 | 2GB | 6GB | 14GB |
通常 | 3,218円 | 4,298円 | 6,458円 |
楽天会員※ | 2,138円 | 3,218円 | 5,378円 |
楽天ダイヤモンド会員※ | 1,598円 | 2,678円 | 4,838円 |
最低利用期間 | 3年 | 2年 |
端末+SIM購入※1 | 端末価格から20,000円割引 | 端末価格から10,000円割引 |
SIMのみ | 20,000円相当の 楽天スーパーポイント付与※2 | 10,000円相当の 楽天スーパーポイント付与 |
※2 楽天市場で1ポイント=1円として利用可能
このように最低利用期間が長くなればなるほど大きな割引を受けられます。
たとえば、最低利用期間を3年にし、2万円以下の端末を購入した場合、端末代不要でスマホを持つことも可能です。端末を購入せずSIMカードのみの契約でも、楽天スーパーポイントが付与されます。楽天スーパーポイントは楽天市場でのショッピングや、楽天モバイルの支払いにも使えるのでかなりお得です。
楽天モバイルはiPhoneがセットで買える!
楽天モバイルではドコモ版とSIMフリー版のiPhoneはSIMの差し換えのみで利用可能です。
また、楽天モバイルではiPhoneのセット販売もしています。このように、楽天モバイルでは
iPhoneSEやiPhone6sといったiPhoneを格安で購入できます。ちなみに、楽天モバイルで
販売されているiPhoneはメーカー整備済iPhoneです。 メーカー整備済iPhoneとは海外販売
されたiPhoneで外装交換、Apple基準を満たす整備が行われた端末のことです。海外発売の
iPhoneを再整備しているため、外箱やプリインストールアプリが日本で発売されるiPhoneと
異なります。しかし、きちんとAppleの基準を満たす整備が行われているため、品質に問題は
なく、AppleStoreで修理も可能です。これなら安心ですね!
メーカー整備済iPhoneの販売価格
一括販売価格 | 分割販売価格 | |
---|---|---|
iPhone SE 16GB(ゴールド) | 39,800円 | 1,791円×24回 |
iPhone 6s 16GB(ゴールド) | 56,800円 | 2,556円×24回 |
iPhone 6s Plus 64GB(シルバー) | 72,800円 | 3,276円×24回 |
iPhone 6s Plus 128GB(シルバー) | 79,800円 | 3,591円×24回 |
楽天モバイルと光回線のセット割ってあるの?
最近は格安SIMと光回線のセット割引も増えてきているので、「楽天モバイル」と「楽天の光回線である楽天コミュニケーションズ光」のセット割引もあるのでは?と考えますよね。残念ながら、今のところ楽天モバイルではセット割の設定はないようです。
ちなみに、「楽天コミュニケーションズ光」とは、楽天がサービス提供している光回線のことで、光コラボレーションモデルを利用したものです。光コラボを利用しているため、基本的にフレッツ光と同等の品質でインターネットを使えます。そして、料金が非常に安いところが特徴です。つまり、楽天モバイルも楽天の光回線もセット割の必要が無いくら安いのです。楽天モバイルの料金が安いことは上記でも述べました。楽天コミュニケーションズ光も料金が安い上に、公式キャンペーンや代理店キャッシュバックがあり相当お得です。
楽天コミュニケーションズ光については、コチラをどうぞ→click!
楽天モバイルの特徴
楽天モバイルのメリット
楽天ポイントがどんどん貯まる!ポイントで料金の支払いもOK!
楽天モバイルでは月額料金を楽天ポイントで支払うことができます。楽天モバイルなら、
通常よりも楽天ポイントが通常よりも貯まりやすくなるのも嬉しいポイント!
楽天市場でのショッピングで貯まったポイントも、楽天モバイルの支払いに使えます。
もちろん、期間限定ポイントも利用OKです。
「楽天でんわ」で通話料が半額!
格安SIMの通話料は通常30秒当たり20円と割高です。楽天モバイルでは「楽天でんわ」に
申し込み、専用アプリから発信すれば半額になります。つまり、30秒当たり10円での通話が
可能となります。楽天でんわは申し込み無料なので、楽天モバイルで契約する際には必ず
申し込んだほうが良いです。なお、通話の音質も、ナンバープレフィックスという音質劣化
のない技術を用いているため通常の電話と同じ音質で通話可能です。
セット購入OKのSIMフリースマホの種類が豊富!
楽天モバイルでは最新SIMフリースマホから、楽天モバイル独占販売の「honor8」など非常
に多くの端末をセット販売しています。最新機種から過去の人気機種までバリエーション
豊かに機種を割引販売しているので、SIMフリーセットで購入するとかなり安くで契約でき
お得なことが多いです。
電波エリアはドコモと一緒
楽天モバイルはドコモ電波を利用して通信サービスを提供しています。つまり、電波エリア
はドコモと同じというわけです。だいたいドコモは全国をカバーしているので、地方などで
もドコモが通じえるエリアであれば問題なく使えます。
口座振替・デビッドカードでの支払いもOK!
格安SIMはクレジットカードのみの支払いが多いのですが、楽天モバイルはデビッドカード
での支払いも可能です。デビットカードとは利用したその場で口座から利用金額が引き落とされるものシステムです。なので、楽天銀行に口座があればデビットカードを利用することができます。クレジットカードを持っていないけど楽天モバイルを契約したい場合、楽天銀行口座をつくるのがいいでしょう。
専用アプリで自分の利用容量をチェック!
楽天モバイルユーザー専用の「楽天モバイルアプリ」を利用すれば自分が月間でどれだけの
容量を使用しているかすぐチェックできます。また、アプリから高速通信と低速通信を切り
替えができるのも特徴です。
楽天モバイルの購入方法
楽天モバイルは主に3つの方法で購入が可能です。
インターネットの公式サイト
楽天モバイルの購入で一番簡単なのが、公式サイトから購入することです。公式サイトから
の申し込みであれば10分程度ですべての入力が完了します。
1.プランを選択
↓
2.オプション選択
↓
3.契約情報(クレジットカードや配送先)入力
と、あっという間に申し込みが完了します。
楽天モバイルの店舗(直営店、ショップ)
楽天モバイルの直営店やショップで購入することも可能です。
楽天モバイルでは全国的に楽天モバイルショップの展開しを増やしていっています。直営店や楽天モバイルショップであれば楽天モバイル専門の店員が接客してくれるため、プランや端末を相談しながら決められるので非常に安心です。また、キャンペーンも充実しているので、タイミングがよければお得な特典が受けられることもあるかもしれません。
家電量販店や販売代理店
ケーズデンキなどの大手家電量販店や、スマホの窓口といった販売代理店でも楽天モバイルを販売しています。こういった家電量販店や代理店での購入のメリットは、店舗数が多い点と楽天モバイル以外の会社も比較できる点です。ただし、店員は楽天モバイルの専門家ではないので知識があるかは不明で、スマホセット購入でも割引が受けられないこともあるので注意が必要です。
楽天モバイルの解約方法
楽天モバイルを解約する場合、大手キャリアがおこなっているようないわゆる「2年縛り」はありません。音声通話SIM・コミコミプランには、最低利用期間が定められていますが、その利用期間が過ぎればいつ解約しても解約金発生しません。ただし、解約手続きは解約したい月の前月15日までに申請するルールです。これの前月15日を過ぎてしまうと解約月がずれてしまうので注意しましょう。
格安SIMは楽天モバイルがお得!
冒頭でも書いた通り、楽天モバイルは現在シェアをどんどん伸ばしていて、信頼できるMVNOの一つです。最近では、実店舗が増えて初心者でも安心できます。
現段階では、楽天コミュニケーションズ光とのセット割の設定はされていませんが、
キャリア参入したことにより今後、お得なセット割などの登場が期待できるかもしれません。なので、楽天で統一する価値は充分にありますね。
というわけで、iPhoneで格安SIM、格安スマホを検討しているなら楽天モバイルはおすすめです!