
「フレッツ光」という言葉、よく耳にしますが、そもそもどういう意味なのでしょう。
端的に言えばフレッツ光とは「NTT東日本」が提供する、「光ファイバー」を利用した「インターネット」につなぐための「光回線」のことです。なかなかわかりづらいですね…
ちなみに「フレッツ」というのは、定額料金(Flat)でインターネットを楽しめて(Friendly)、柔軟な(Flexible)環境を提供することができる、というこの三つのFとLet’s IP Service!をくっつけた意味だそうです。
まずは、「光ファイバー」とか「光回線」とか「光」という一体なんなのか、他のインターネット回線とどう違うのか、というのを見ていきましょう。
目次
光回線とは
すでに述べた通り、光回線は「インターネット」をつなぐ回線です。しかし、光回線が流行り出したのは2000年代に入ってからで、それまでインターネットは「ADSL」という電話と同じ回線が使われていました。しかし、新しく「光ファイバー」を応用したケーブルを使った光回線が登場したのでした。
けれども、別にインターネットに接続できるならADSLの回線でもいいのではないか、と思うかもしれませんが、光回線とは速度に圧倒的な差があります。
具体的な数字で言うとADSLの最大は50Mbps、光回線の最大は1000Mbpsです。詳しいことは置いておきますが、単純計算で光回線はADSLの20倍も速いということになるのです。インターネットをイライラせずスムーズに、安定して自宅で使いたい人には光回線はぴったりなんですね!
この光回線のサービスをいち早く取り入れ、販売したのがNTT東日本の「フレッツ光」だったのです。
もちろんインターネットにつなぐ方法は光回線、ADSLのほかに「ポケットWi-fi」の契約という手段もあります。WiMAXなどのWi-fi業者と契約し、毎月料金を支払ってインターネットを利用することもできます。有線が主である光回線、ADSLに対して持ち運びができたりする、というメリットもあります。
しかし、先程もフレッツ光の意味について触れたときに述べられたように「定額料金(Flat)」で、「柔軟な(Flexible)環境」を提供するところに光回線の強みがあるのでした。まず、ポケットWi-fiなどでは、1か月に○○GBまでといった、「通信制限」や「速度制限」がかかってしまうことが多いです。これに対しフレッツ光ではデータ使用量に制限はありません。定額でどこまでも使えるのです。さらに、ポケットWi-fiの場合、光ファイバーを用いたケーブルではなく「電波」でインターネットに接続するため、壁や場所によって通信に影響がでやすいのです。これに対し、フレッツ光の光回線は基本的にどのような場所でも安定した通信を提供する、まさに「柔軟な」対応が可能なのです。
その意味で、光回線は自宅でインターネットを使う人にとって現在、最良のサービスを提供しているといっていいでしょう。
フレッツ光が使えるようになるには
では、フレッツ光が使えるようになるにはどうしたらいいのでしょか。従来、フレッツ光を契約する際には、まず、①「フレッツ光の契約」をし、さらに②「プロバイダの契約」もしなくてはなりませんでした。
「フレッツ光の契約」
「フレッツ光の契約」とは、すでに述べたような「光回線」の工事をし、家に設置してもらい、さらに、毎月回線サービスの料金として約5,000円ほど払う契約をすることです。もちろんここで、ゲームや動画、フレッツテレビ、ひかり電話などの付帯的なサービスを受けることもできます。
「プロバイダの契約」ー光コラボで断然お得に!?
「プロバイダの契約」とはなんでしょうか。一見、フレッツ光に契約して、光回線を敷いてしまえばインターネットは使えると思われるかもしれません。しかし、「光回線」は「線を引いて通信する」だけで、「全世界のインターネット」につなぐのは「プロバイダ」の役割なのです。プロバイダには例えばBIGLOBEやplala、Yahoo!BBなど様々なものがあります。このプロバイダ契約でも毎月900円くらい払うことになります。
しかし!最近では、フレッツ光との契約とプロバイダとの契約が合体したタイプも増えてきています。また、従来とは違い、フレッツ光が光回線の契約をプロバイダや携帯会社に委託し、プロバイダが光回線を契約する「コラボレーション」というものが増えてきています。そのほとんどどれもがプロバイダ契約も光回線契約に含めているのです。
簡単に言えば、光回線に契約した時点で、プラスでまたプロバイダの契約料金を払ったりしなくてもいい、ということになりますね。光回線とフレッツ光とは別の会社のコラボレーションを「光コラボ」とも言ったりします。
ちなみに、すでにフレッツ光の設備を持っていて、それから光コラボに乗り換える場合「転用」と呼ばれ、持っているフレッツ光の設備をそのまま使うことができます。
たとえば、①フレッツ光に契約しBIGLOBEのプロバイダと契約した場合(プロバイダパック)と②BIGLOBE光という光コラボと契約した場合を比較してみましょう。
契約先 | 光回線契約料金 | プロバイダ契約料金 | 合計 |
①フレッツ光+プロバイダ(BIGLOBE) | 4600円(17年6月) | 1200円 | 5800円 |
②光コラボ(BIGLOBE光) | 合計:4980円 |
このように、一目瞭然で全く同じ回線・プロバイダのインターネット環境でも「光コラボ」の方が安いことがわかりますね!
光回線のしくみ、プロバイダの必要性、最近現れた光コラボなどを学んできました。では、一体どのような光回線の契約をすればよいのでしょうか。「料金」にもう少し焦点を当ててみていきましょう!
フレッツ光の契約方法ーおススメは光コラボ!
先程も紹介しましたが、フレッツ光の契約方法には大きく分けて二つあります。一つはNTT東日本のフレッツ光契約で通常通り契約することです。もう一つは光コラボでフレッツ光の光回線を委託された別のプロバイダや携帯会社と契約することです。
フレッツ光契約
フレッツ光契約では、従来様々なキャンペーンを行っており、キャッシュバックや工事費無料キャンペーンなどが充実していました。しかし、最近ではどれも終了しており、お得な特典は減ってきています。また、工事費もかかったりしてしまいます。もちろんすでに述べた通り、ひかり電話やフレッツテレビなど様々なサービスは継続しています。
光コラボー豊富なお得キャンペーン!
これに対し、光コラボではどのようなキャンペーンやサービスを行っているのでしょうか。
工事費無料
まずは、工事費無料キャンペーンです。たとえばBIGLOBE光では工事費は基本的に無料となっています。フレッツ光では大抵8000円~20000円くらいであった工事費が光コラボでは無料になることが多いのです!
キャッシュバック
契約後、申請すれば現金がもらえるキャッシュバックは、やはり光コラボのほうが量が多いです!例えばソフトバンク光などでは33,000円です!
フレッツ光では個人契約の場合、キャッシュバックは10000円にも満たない場合がほとんどです。
単純に現金がたくさんもらえるわけですから、やはりこれは重要な選択の基準になりますね!
スマホ割引
他には携帯会社の光コラボが実施する、「スマホ割引」があります。たとえば、ソフトバンク光の場合はソフトバンクのスマホの該当するデータ定額プランに契約していると一台につき2000円ほど割引が利いたりします。「一台につき」なので同じ家族で何台もソフトバンクのスマホを使っていれば、光回線を一つ契約するだけで、何台もお得になってしまうのです。なんということでしょう!
他にもドコモ光という光コラボもありますし、BIGLOBEも実はスマホの契約を扱っていますので、スマホがお得になったりします。
ちなみに「auひかり」というサービスも存在しますが、これはフレッツ光の光回線ではなく、au独自の光回線を使ってauスマホの割引と一緒にセット契約を行っていたりします。
このように、自分が使っているスマホに合わせて光コラボと契約することで、スマホの料金もお得になってしまう、そういうサービスが最近は増えてきています!
もちろん他にも様々なサービスや特典が光コラボにはあります。
まとめ
フレッツ光とはNTT東日本が提供する光回線のことでした。そして、その光回線は従来のADSLやポケットWi-fiよりも安定した通信や接続を提供することができます。フレッツ光を使えるようにするには、光回線だけでなく、プロバイダとの契約が必要です。しかし最近は光コラボの出現により、プロバイダや携帯会社が主体となって光回線の契約を担っているため、様々な特典があり、フレッツ光自体と契約するよりもお得になっています。そのため光回線を使うには光コラボがおすすめです!
以上「フレッツ光」とは一体なんなのか、光回線に契約するにはどうすべきでどのような業者と契約すべきか、を今回は説明いたしました!