
光コラボレーションをはじめとする光回線はご存知の通り宅内に回線を引く固定回線ですが、最近ではWiMAXに代表されるような、無線(WiFi)でインターネットを利用できるサービスもじわじわと人気が上がってきているようです。
では、WiMAXと光インターネット(固定回線)では、どちらを利用するのがより良いのでしょうか?
WiMAXの人気が上がっていると同時に、利用者数で言えば光回線のほうが圧倒的に数が多いことも事実です。それにはちゃんとした理由<光回線のメリット>があるのです。
今回はWiMAXと光回線のそんな<メリット・デメリット>を列挙するとともに、WiMAXが向いている人・光回線が向いている人をまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみて下さい。
今回はWiMAXの中のトップ、UQ WiMAXと、光回線の中でも速度・料金の評判が圧倒的に高い、auひかりをピックアップして比較していきます。
目次
UQ WiMAXとauひかり
まず少し余談ですがUQ WiMAXを提供しているUQコミュニケーションズ。もともとはKDDIの出資会社です。
auひかりはもちろんKDDIの運営するサービスです。ですので両者はサービス的にはまったく違う畑のものですが、背景的には若干の関係性があったりします。
速度制限のシビアさで一時期大きくバッシングされていたのも記憶に新しいUQWiMAXですが、訴訟沙汰を経て、現在ではかなり快適に利用できるようになりました。
そんなWiMAXとauひかり、両サービスのスペックを比較してみましょう。
まずは全体比較
auひかり | WiMAX | |
月額料金 | 戸建て:5,100円(1年目) 集合住宅:3,800円 | UQFlat ギガ放題:4,380円(データ無制限) UQFlat ツープラス:3,696円(月刊7GBまで) |
初期費用 | 事務手数料:3,000円 開通工事費:無料(相当額割引) | 事務手数料:3,000円 |
通信速度 | 最大1Gbps | 下り最大220Mbps 上り最大10Mbps |
速度制限 | なし | 3日間で通信料が10GBを超えた場合128kbpsに制限 |
契約期間 | 3年間 (2年プランもあり) | 3年間 (2年プランもあり) |
スマホとのセット割引 | auスマートバリュー | auスマートバリューmine (最大1000円割引・1台のみ適用可) |
解約違約金 | 15,000円 | 1年目:19,000円 2年目:14,000円 3年目以降:9,500円 |
さて、ざっとこの2回線の情報を洗い出してみました。
ポイントとなる部分を比較し、どちらが有利になるかがっちり考察していきましょう。
月額料金
まず月々に支払う月額利用料は圧倒的にWiMAXのほうが安価です。
実際の使い心地うんぬんはさて置き、とにかく毎月の料金を下げることが出来るのでこの点はWiMAXに軍配があがります。
auひかりも大手光回線の中では料金が安価で人気の高い光回線です。そのauひかりよりもネットを安く使えるかもしれないとなれば、注目を集めるのも頷けますね。
ただし、ご覧の通りマンションタイプの場合は100円安いWiMAXで速度制限を食らうよりも、100円多く払って制限無しの光回線を利用する方が明らかにコスパは良いと言えるでしょう。
開通工事の有無
さて、ここからが固定回線とWiMAXとの差が大きく分かれるところとなるでしょう。
auひかりの場合
まず、当然ながらauひかりは光ファイバー回線を宅内に引き込む都合上、どうしても開通工事が必要になります。
工事と言っても1時間程度の簡易な作業ではありますが、立ち合いは必要です。
工事費用に関しては、今では多くの光回線が工事費無料サービスを実施しておりauひかりも例に漏れず無料です。
なので料金面というよりも、なんだかんだ工事日を待たなければならないのは面倒、というようにそもそも工事が入るという事をデメリットにとらえる人は居るかもしれませんね。
WiMAXの場合
その点WiMAXは、端末が自宅に届いた時点でネットを利用することが出来るため、お手軽さで言えばこちらも圧勝です。
しかしながら後ほど詳しく触れますが、バッテリー稼働であるWiFiルーターを利用することとがっちり設置された光回線を利用するのとでは、利用を開始してから使い心地に大きな差を実感することは事実です。
光回線は開通工事さえ必要なものの、その後快適にインターネットを利用できることを考えると、かなり有意義な初期投資になります。
最大速度・速度制限
皆さん、ネット中になかなかページが切り替わらなかったり、読み込むのが遅くてイライラした経験は無いでしょうか?
インターネットを契約する上で重視すべきポイント1位といっても過言ではないのが通信速度ですよね。
auひかりの場合
まず、光回線であるauひかりは文句なしの最大速度1Gpbs。
1秒間に1GBのデータ量を通信できるのがこの1Gbpsです。インターネットの使い心地はこの最大速度の数値と直結しています。
現在日本国内で発売されているほぼすべての光回線がこの「最大速度1Gbps」をうたっており、もはやこの数値ならばインターネットの中では最高クラスと言っていいでしょう。
(最大2Gbps、10Gbpsなんていう超人回線も存在しますが、もちろん例外ですのでまた別の機会にご紹介します。)
加えて、auひかりには速度制限は無し。光回線を開通すれば速度制限とは永遠にオサラバできます。
WiMAXの場合
ではそれに対するWiMAX。
いわずもがな、通信速度を求めるのならばWiFiモバイルルーターでのインターネット利用はおすすめしません。
WiMAXの通信速度は最大220Mbps。エリアによっては最大440Mbpsになります。そう、光回線の半分以下の数値ですね。
しかもWiMAXは3日間で10GBのデータ量を超えてしまうと速度制限がかかります。
10GBのデータ通信量の具体的な目安は、YouTube動画10時間再生くらいと言われています。なので1日3時間は動画サイトを利用する、もしくはオンラインゲームを楽しみたいというようなヘビーユーザーにとってはWiMAXでは明らかに力量不足です。
また、WiMAX1台で家族何人分かのPCやスマホを使おうと考えている人は少し無謀かもしれません。要検討です。
ヘビーユーザーがWiMAXを使ってはいけない理由
インターネットのヘビーユーザーがWiMAXにすべきでない理由はもう一つあります。
それはモバイルルーターの消耗です。
ご存知、WiMAXは持ち運べるモバイルルーター端末からWiFiを繋ぎます。この端末がいわば心臓なんです。
端末はもちろんバッテリー式。最大稼働時間は多くて9時間ですが、スマホをお使いの方は実感しているように、使用期間が長くなるにつれて端末も消耗していきます。使い始めて1年も経てば、購入当初のような連続9時間接続はできなくなっていることがほとんどなので、こまめに充電しなければなりません。
※ちなみにスマホなどでもよく言われていますが、電源コード(充電コード)に繋ぎっぱなしにしての使用は、バッテリーを余計に消耗させる、痛めつける行為なのであまりおすすめしません。
以上のことから、ヘビーユーザーはWiMAXルーター端末の消耗が早く、場合によっては使用開始1年でバッテリーがほぼ消耗しきってしまうなんてことが起きかねません。インターネットに常に接続する人は、そのような心配が皆無である固定回線でインターネットを楽しみましょう。
auスマホがセットで割引される!
UQWiMAX、auひかり共通のメリットとして挙がるのが、auスマホとのセット割引があるということ。(ここで最初の余談が生きてきましたね。)
セット割というのは特定のネット回線とモバイル端末(スマホ・ガラケー・タブレット)をセットで利用することで、月額利用料金に割引が入るという人気のサービスです。
ではそれぞれのセット割引はどのようなシステムになっているのでしょうか?
auひかり → auスマートバリュー
auひかりで実施されているauスマートバリュー。
auひかりとセットで申し込むことによって、月々のスマホ代に最大で2,000円もの割引が入ります。※割引額はスマホ側の契約データ量で変わります。
注意点としては、auひかりのひかり電話に加入することが適用の条件であることです。auひかり電話は月額500円の固定電話サービスですが、固定電話を設置する予定のない人でもスマホ代の割引のために加入してしまって損ではありません。
以下、割引額早見表です。
割引表・スマホプラン
プラン | 1年目 | 2年目 | 3年目以降 |
データ定額30 | 最大 2,000円/月割引 | 最大 2,000円/月割引 | 934円/月割引 |
auピタットプラン (シンプル)1GBまで | 割引対象外 | ||
auピタットプラン (スーパーカケホ/カケホ)2GBまで (シンプル)1GB超~2GBまで | 永年 500円/月割引 | ||
auピタットプラン (スーパーカケホ/カケホ/シンプル) 2GB超~20GBまで | 永年 934円/月割引 | ||
auフラットプラン20、30 | 永年 934円/月割引 | ||
データ定額1 | 934円/月 | 934円/月 | 500円/月 |
データ定額2/3 ジュニアスマートフォンプラン シニアプラン | 永年 934円/月割引 | ||
データ定額5、20 LTEフラット | 1,410円/月 | 1,410円/月 | 934円/月 |
ケータイプラン4GLTE
プラン | 1年目 | 2年目 | 3年目~ |
データ5(ケータイ) | 最大 1,410円/月割引 | 最大 1,410円/月割引 | 永年 934円/月割引 |
データ1(ケータイ) | 最大 934円/月割引 | 最大 934円/月割引 | 永年 500円/月割引 |
データ2/3(ケータイ) | 永年934円/月割引 |
4G LTEタブレット・4GLTE対応PC
プラン | 1年目 | 2年目 | 3年目~ |
LTEフラット for Tab/Tab(L) LTEフラット for Tab(i) LTEフラット for DATA(m) | 最大 1,410円/月割引 | 最大 1,410円/月割引 | 永年 |
最大の特徴は、これら割引は家族内のauスマホすべて(10台まで)に適用されるということ。家族全員auスマホなら、全員分の割引が受けられるという訳です。
WiMAX → auスマートバリューmine
UQWiMAXにも、auスマホとのセット割引プランが存在します。
それがauスマートバリューmine。
UQWiMAXの指定機種と、auスマホとセットでスマホ側に毎月最大1,000円の割引が入るセット割引サービスです。割引額はスマートバリューと同じで契約データ容量によって違います。
割引表・スマホプラン
auピタットプラン | スーパーカケホ、カケホ:2GBまで シンプル:1GB超~2GBまで | 永年 500円 |
スーパーカケホ、カケホ、シンプル:2GB超~20GBまで | 永年 1000円 | |
フラットプラン20/30 | 永年 1000円 | |
データ定額5/20/30 LTEフラット ISフラット | 永年 934円 | |
データ定額2/3 ジュニアスマートフォンプラン シニアプラン カケホ(3Gケータイ・データ付) | 永年 734円 | |
データ定額1 | 永年 500円 |
ケータイ(4G LTE)
データ定額5(ケータイ) | 永年 934円 |
データ定額2/3(ケータイ) | 永年 743円 |
データ定額1(ケータイ) | 永年 500円 |
ケータイ(3G)
カケホ(3Gケータイ・データ付) | 永年 743円 |
スマートバリューに比べスマホ側のバリエーションは若干少なくなるのと、割引額もスマートバリューに比べると少額ですが、このようにセット割引が適用されます。
mineのauスマートバリューとの大きな違いは
・割引額は永年同じ
・適用できるのはau端末1台のみ
という点です。
固定回線を引くメリット・デメリット
以上のことから、UQWiMAXとauひかりを比較した時に浮かび上がってくる固定回線のメリットとしては、
・速度制限を気にする必要が無い
・通信の安定性が抜群にある
・もちろん自宅内でWiFiを飛ばすことも可能
・スマホのセット割引額が大きい
と、言うことが出来るでしょう。
またデメリットとして挙げられるのは
・開通工事が必要
・外出先でWiFiを使用する場合は公共のものを使う必要がある
ということが言えます。
光回線のさらなる特権とは
光回線に加入することでさらに恩恵を受けることがあります。
それはキャッシュバックが高額なこと。
代理店申込みで光回線に加入すれば、数万円の高額キャッシュバックが受け取れるため、初期費用や月額料金にあてることが出来るのです。特にauひかりは人気が高いことからか、多くの代理店で高額キャッシュバックを実施しています。
auひかり正規代理店NEXT | |
auひかりへの申し込みはコチラから | ネットのみの申し込み ネット+電話セットで申込み |
キャッシュバック適用条件:新規申込み のみ キャッシュバック還元方法:銀行振り込み 振込時期:最短開通翌月末 公式キャンペーンも同時適用可能 |
こちらの代理店NEXTでは、ネットと電話の同時申込でなんと52,000円の現金バックです。
品質的には圧倒的に有利な光回線ですが、新規申込みのキャッシュバックも貰えるとなればこれを利用しない手は無いですね!
結論 WiMAXとauひかりならどっち?
「月額料金安めで」「1人暮らしで、手軽にネットを使いたい」「WiFiを持ち歩きたい」
という人にはWiMAXが向いています。
「毎日一定量はネットを使う」「イライラせず快適にネットを使いたい」「家族でネットを使う」「キャッシュバックに魅力を感じる」
という人にはauひかりが向いています。
自分が最優先したい項目に当てはまる方を選んで、後悔のないネットライフをスタートしましょう。